2016年1月号(Vol.43)HTMLメール

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宇治茶の郷メールマガジン
1月号(Vol.43)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
宇治茶の郷より初春のお慶びを申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】手もみ茶研修会のご案内
 【2】宇治茶カフェ研修・交流会
 【3】「宇治茶ムリエ」養成講座に約550名が参加
 【4】新年は大福茶で無病息災を!
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… 日本茶・宇治茶の世界文化遺産登録に向けて ………………………………
 ◯文化的景観フォーラム in 和束
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第39回 林屋和男さん
  家庭でも出来るお茶づくり ー釜炒り緑茶ー
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トピックス

【1】手もみ茶研修会のご案内

 茶がどのようにして出来上がるのか、実際に触れて体験してください。製茶後は、各自で作ったお茶をお持ち帰りいただきます。

【日時】平成28年1月16日(土)9時30分~16時頃
【場所】宇治茶会館(宇治市宇治折居25-2)
【募集】35名
【会費】支部会員/2,000円、他支部・一般/2,500円(弁当代お茶代含む)
【主催】日本茶インストラクター協会京都府支部
【申込について】
 日本茶インストラクター協会京都府支部事務局まで以下を明記して
 お申込み下さい。
 ○申し込み先 FAX:075-771-6686(竹村玉翠園本舗)
        MAIL:nihoncha-inst.kyoto@car.ocn.ne.jp
 ○明記内容
  (1)氏名
  (2)会員(所属支部明記) or 一般
    ※会員の方は認定番号をお知らせ下さい。
  (3)都道府県名
  (4)ご連絡絡先 TEL、FAXまたはEメール

【2】宇治茶カフェ研修・交流会

 宇治茶の郷づくり協議会では、3種類以上のおいしい宇治茶のメニューがそろい、宇治茶の歴史、文化、淹れ方等の説明が受けられる喫茶店などを平成21年から「宇治茶カフェ」として認定しています。

 毎年1回、認定店のスタッフ等を対象に技術の向上や各店舗間の情報交換等を目的に研修・交流会を開催していますが、12月9日(水)に宇治茶会館(宇治市内)にて5回目となる研修・交流会を開催しました。

 今回は、宇治茶製法手もみ技術保存階連絡会議から講師の方々をお招きして、宇治茶の手もみ体験を行いました。

 冬場であるため、完成までに5時間以上かかる根気のいる研修でしたが、講師の手ほどきを受けながら、皆さん熱心に取り組まれていました。

【3】「宇治茶ムリエ」養成講座に約550名が参加

 企業・団体や大学生等を対象に、宇治茶でおもてなしするための必要な作法や、宇治茶の歴史などの基礎知識を習得し、職場や家庭で急須でお茶を淹れる文化を伝え広げるための講座を実施しています。

 12月7日(月)には、京都銀行宇治支店で講座を実施し、約28名が参加しました。12月末現在、これまでに約550名の方が「宇治茶ムリエ」養成講座にご参加いただきました。

【4】新年は大福茶で無病息災を!

 平安時代、村上天皇がご病気の時にお抹茶に小梅昆布等を入れて茶を点てたお茶を服されたところ、健康になられたということで、「皇(王)服(おおぶく)茶」の名が始まったと言われています。現在では、お抹茶のかわりに煎茶を使った「大福(おおぶく)茶」として一般に広がりました。

 梅干しや結び昆布はどちらも目出度いもので、正月の縁起物として親しまれており、宇治茶販売店等でお求めいただけます。

日本茶・宇治茶の世界文化遺産登録に向けて


宇治茶未来づくりワークショップ
「文化的景観フォーラムin和束」
宇治茶生産の景観を「守る」「活かす」
~和束町の先進事例に学び、考える~

【日時】平成28年1月23日(土)
    13時30分~16時
【会場】和束町社会福祉センター
   (京都府相楽郡和束町大字釜塚小字生水15)
【参加者】土の人:「宇治茶生産の景観」の構成資産候補地域の茶業関係者、
     行政、関連団体など(約60名)
     (宇治市、城陽市、八幡市、京田辺市、木津川市、宇治田原町、
     和束町、南山城村)
     風の人:宇治茶文化講座受講者等、宇治茶ファンの方(先着20名)

【プログラム】
 コーディネーター:谷口知弘氏(同志社大学客員教授)
(1)学ぼう(60分)
  ●茶農家の取組 和茶園 植田修氏
  ●観光・移住の取組 ゆうあんビレッジ 山下丈太氏
  ●景観保全の取組 和束町役場 農村振興課 主幹 馬場正実氏
(2)企てよう(ワールドカフェ)(90分)
  1.宇治茶生産の景観を守る~不安・課題を語ろう~
  2.宇治茶生産の景観を活かす~活用のアイデアを語ろう~

〔申込〕
 お名前、ご連絡先(電話、FAX又はメール)を、電話、FAX又はメールで
 ご連絡ください。
〔申込先〕
 京都府 農林水産部 農政課 企画政策担当 辰己
 TEL:075-414-4898(平日8:30~17:00) FAX:075-414-4939
 E-Mail:y-tatsumi35@pref.kyoto.lg.jp

コラム「茶の記憶」 第39回


 今月も前回に続き、日本茶インストラクター協会京都府支部幹事で、宇治茶伝道師でもある林屋和男さんにコラムをご紹介いただきます。


家庭でも出来るお茶づくり ー釜炒り緑茶ー 林屋和男

 今月は釜炒り緑茶についてです。

 釜炒り茶はご存じない方があるかもしれません。ほかのお茶と同じくこのお茶も起原は中国です。中国、明王朝の時代初期に茶の製法に大きな変化がありました。緑茶にするためにそれまでの茶の新芽を蒸して作る方法から変わって、釜炒り製法が開発されました。これは中華鍋の大きいような釜を熱し、この中へ摘んだ茶の芽を入れて瞬時に酸化酵素の働きを止めてその釜の中で茶の芽を揉んで緑茶にするものです。こうすると蒸した時より香りがたちます。明時代の中国人はこの香りを好み急速に普及しました。同時にこの茶を喫するために茶壺と呼ばれる金属製や陶製の急須が作られました。

 日本へは明末頃にこの茶が伝わりました。桃山時代から江戸時代初期と思われます。伝えたとされる代表的な人物が黄檗宗を日本で始めた隠元禅師です。宇治市黄檗の萬福寺には禅師が使っていた急須が残されています。

 前置きや歴史の話が長くなりました。釜炒り茶の作り方のほうです。

 準備する道具は中華鍋またはフライパンあるいはホットプレート、それに勿論茶の新芽です。

 鍋などは高温に熱します。そこへ茶の芽を入れます。ジュン!という音がするでしょう。これで葉の中の酸化酵素の働きを止めました。一度茶の芽を取り出して鍋の温度を弱火にします。弱火になったらその中で茶の芽を押し付けるように揉みます。熱さが苦手ならば揉む時は取り出して厚紙の上などで揉み、また暖めるということを繰り返してください。先号の蒸し緑茶の時と同じです。茶が乾いて、もう揉めなくなったら、キッチンペーパーの上で乾かしてください。

 貴方は蒸し緑茶と釜炒り緑茶のどちらがお好きですか?中国から伝えられた釜炒り茶はその香りが好まれて、今でも九州で多く飲まれています。日本で作られた蒸し緑茶は緑色の鮮やかさが尊ばれ、日本中に広がりました。

本文ここまで
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 □ 発行日 : 2016年1月1日
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