2016年2月号(Vol.44)HTMLメール

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宇治茶の郷メールマガジン
2月号(Vol.44)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
寒い日々に心と体とほっこり温める宇治茶の情報をお届けします。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】「全国玉露のうまい淹れ方コンテスト大会」京都府予選会を開催!
 【2】大学対抗茶香服リーグを今年も開催!
 【3】「宇治茶ムリエ」養成講座が大盛況!
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… 日本茶・宇治茶の世界文化遺産登録に向けて ………………………………
 ◯「宇治茶未来づくりワークショップ」を開催
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第40回 林屋和男さん
  家庭で出来るお茶づくり 4
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トピックス

【1】「全国玉露のうまい淹れ方コンテスト大会」京都府予選会を開催!

 「全国玉露のうまい淹れ方コンテスト大会」京都府予選会が2月28日(日)、京田辺市社会福祉センターで開催。

 本大会は日本茶の最高級品である「玉露」に親しんでもらうことを目的に開催し、今年で10回目を迎えますが、昨年に引き続き、京都府予選会を開催することとなりました。

 対戦方法については、5人1班による対戦で1人を選出する、トーナメント方式です。

 京都府予選会の定員は50名で、定員を上回る場合は抽選により決定。

 申込みはハガキにより、第10回全国玉露のうまい淹れ方コンテスト大会京都府予選会事務局(京田辺市役所経済環境部農政課)に2月17日(水)必着でお願いします。

関連サイト→ http://www.kyotanabe.jp/0000009016.html

【2】大学対抗茶香服リーグを今年も開催!

 「第3回大学対抗茶香服リーグ」が2月14日(日)、宇治茶会館で開催。

 昨年は14校の大学が出場し、宇治茶で熱い戦いが繰り広げられ、団体の部では京都府立大学が優勝、個人の部では京都府立大学の杉田葵さんが優勝という結果でした。


 今年も、多数の大学等が参加し、茶香服No.1目指して熱い戦いを繰り広げられることを期待します。

 申込みは、2月6日(土)まで、FAX(0774-28-2288)等により京都府茶業連合青年団へ申込みをお願いします。

※茶香服・・・ 宇治茶を飲んで種類をあてる「利き茶」のこと。南北朝時代から室町時代にかけてお茶を飲む習慣のあった貴族や武士たちの間で流行っていた遊びで、当時は「闘茶」とも呼ばれ、現在では服装や作法などにとらわれることなく、お茶を飲みあてる競技

関連サイト↓
https://www.ujicha.or.jp/wp/wp-content/uploads/2016/01/20151225084630.pdf

【3】「宇治茶ムリエ」養成講座が大盛況!

 企業・団体や大学生等を対象に、宇治茶でおもてなしをするための必要な作法や、宇治茶の歴史などの基礎知識を習得し、職場や家庭で急須で、お茶を淹れる文化を伝え広げるための講座を実施しています。

 1月15日(金)には宇治市内の大開小学校で、1月19日(火)には同じく宇治市内のエーシック株式会社(電子機器製造等)で講座を開催。

 今後も、さまざまな場所で「宇治茶ムリエ」養成講座を実施し、宇治茶の魅力を広げていく予定です。

日本茶・宇治茶の世界文化遺産登録に向けて

◯「宇治茶未来づくりワークショップ」を開催

 和束町で宇治茶の世界文化遺産登録の構成資産地域の関係者等が集い、景観を活かした取組について和束町の手法を学び、保全や活用について考えるため、1月23日(土)、和束町社会福祉センターで、「宇治茶未来づくりワークショップ『文化的景観フォーラムin和束~景観を活かした地域づくり~』」を開催。

 当日は、同志社大学客員教授の谷口知弘氏をコーディネーターとして和束の茶畑景観を体感する「現地学習」、和束町の先進事例について学び宇治茶生産の景観を守り・活かす方策について考える「ワークショップ」を行いました。

 現地学習には20名、ワークショップには78名が参加し、景観を活かした地域づくりについて、様々なアイデア等が出され、宇治茶の世界文化遺産登録に向けて有意義な1日となりました。

コラム「茶の記憶」 第40回


 日本インストラクター協会京都府支部幹事で、宇治茶伝道師でもある林屋和男さんに、今回は、「家庭で出来るお茶づくり 4」という題目でコラムをお寄せいただきました。

 なお、「家庭で出来るお茶づくり」シリーズは今回が最後になります。

家庭でも出来るお茶づくり 4 林屋和男

 今年度は「家庭で手軽に出来るお茶づくり」について記してきました。紅茶、蒸し製緑茶、釜炒り製緑茶、ときて最後は烏龍茶です。

 茶の種類について関心のある方は、茶は不発酵茶・半発酵茶・発酵茶に区分されることをご存知だと思います。実際は発酵ではなく酸化作用によるものですが、この言葉が通っていますからそれで進めます。不発酵茶は緑茶、発酵茶は紅茶です。半発酵茶は幅が広く代表が烏龍茶(ウーロン茶)です。

 烏龍茶は日本では缶飲料で一気に有名になりました。でも後に聞いた話ではこの缶飲料は日本人が飲みやすいように工夫されたものだそうです。実際の烏龍茶とは香りがずいぶん異なります。またこれが流行したためか、日本では中国人はみんな烏龍茶を飲んでいると思っている人が多いです。これは誤りです。中国で一番飲まれている茶は緑茶(釜炒り緑茶)です。ジャスミンの香りをつけたジャスミン茶や紅茶もよく飲まれています。烏龍茶は中国本土の福建省と台湾でよく飲まれている地方茶です。北京から来た中国人の友人は「日本に来て初めて烏龍茶を飲みました」と話してくれました。実話です。

 前置きが長くなりました。本物の烏龍茶を作るのは大変なので、簡便法になりますがお許しください。摘んできた茶の芽はまず笊(ザル)のようなものに入れ戸外に一昼夜置きます。時々軽く葉を混ぜ、揺すってください。日光が強い時は1、2時間後に室内へ取り込んでください。「三紅七緑」といって3割位の茶の葉が茶色く変わった頃が適時です。ここから後は釜炒り緑茶の製法と同じです。前号を参考にしてください。熱したフライパンかホットプレートに茶の葉を入れると、いい香りがします。

 それから火を弱めて揉んで行きます。勿論中華鍋でもかまいません。乾いたら出来上がりです。

 烏龍茶はその香りが命だと思います。強い芳香をお楽しみください。

 4回にわたっていろんなお茶の作り方を記しました。すべて同じ茶の木から作ることが出来ることを確かめてください。

本文ここまで
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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2016年2月1日
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