テキストメール(Vol.73)


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      宇治茶の郷メールマガジン7月号(Vol.73)
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こんにちは、宇治 茶太郎さん。

今月も宇治茶の魅力満載なメールマガジンをお届けします。
facebookやtwitterもぜひチェックしてね! 

≪ 目次 ≫

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】宇治田原町に「宗円交遊庵やんたん」がオープンしました!
 【2】木津川市役所で「宇治茶ムリエ講座」を開催しました!
 【3】「茶品評会」が各生産地で開催されました!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第69回 桑原秀樹さん
  アメリカと日本茶 第5回
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≪ 本文 ≫

★☆━ トピックス   ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━☆★
 
 【1】宇治田原町に「宗円交遊庵やんたん」がオープンしました!
 
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 6月30日(土)宇治田原町湯屋谷(ゆやたに)(別称:やんたん)に、
 お茶の京都交流拠点施設「宗円交遊庵やんたん」がオープンしました!

 宇治田原町は、
 江戸時代に永谷宗円が煎茶の作り方を生み出した
 「日本緑茶発祥の地」として知られています♪

 この施設は、使われなくなった製茶工場の外壁を残して、
 内装をリノベーションしたもので、
 観光案内や宇治茶でのおもてなし、
 週末を中心に体験プログラムも実施される予定です☆

 【場所】京都府綴喜郡宇治田原町大字湯屋谷小字尾華21番地
     (湯屋谷会館の隣)
 【開館時間】10:00~17:00
 【休館日】水曜日・木曜日



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 【2】木津川市役所で「宇治茶ムリエ講座」を開催しました!
 
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 宇治茶のおいしい淹れ方と歴史文化、
 生産の基礎を学べる「宇治茶ムリエ講座」を、
 6月26日(火)に木津川市役所で開催しました!

 今回は旬の「新茶」を取り上げ、40名の参加者が、
 新茶ならではのさわやかな香りやうまみ・甘みを愉しめる淹れ方を
 体験されました♪

 次回は8月に京田辺市で開催します☆
 茶種は玉露で、水出し茶についてもご紹介する予定です♪

 【日程】8月29日(水)
 【場所】京田辺市立中央公民館
 ※詳しくはこちら!
 http://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/



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 【3】「茶品評会」が各生産地で開催されました!
 
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 今年の一番茶も終了し、府内の主産地で品評会が開催されました。
 全国・関西茶品評会に向け、多くの優秀な茶が出品されました。

 各品評会の出品状況は…
 -5月31日(木)八幡市茶品評会
  てん茶(手摘み)10点、てん茶(ハサミ摘み)18点
 -6月5日(火)城陽市茶品評会
  てん茶45点
 -6月14日(木)宇治市茶品評会
  てん茶(手摘み)22点、玉露(手摘み)7点
 -6月22日(金)宇治田原町茶品評会
  煎茶4点、かぶせ茶5点、玉露6点、てん茶16点

 今後は、7月3日(火)~4日(水)に宇治市で京都府茶品評会、
 7月31日(火)~8月2日(木)に三重県四日市市で関西茶品評会、
 そして8月28日(火)~31日(金)に静岡市で
 全国茶品評会が開催される予定です。



■」コラム「茶の記憶」 第69回
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 前回まで4回にわたり、
 宇治茶伝道師の林屋和男さんにコラムを掲載していただきました。

 今月からは、
 NPO法人日本茶インストラクター協会元副理事長兼
 関西ブロック長の桑原秀樹さんにコラムを御紹介いただきます。

 今月は、「アメリカと日本茶 第5回」というテーマで
 コラムをお寄せいただきました。


 アメリカと日本茶 第5回   桑原秀樹

 みなさん、お久しぶりです。

 平成29年トランプ大統領が就任したした時に、
 「アメリカと日本茶」という題名で4回連載しました。
 内容は「ア、ペリー以前の日本茶業」
 「イ、泰平の眠りを覚ます蒸気船(上喜撰)、たった四杯で夜も寝られず。」
 「ウ、宇治製法」
 「エ、揉切り法(もみきりほう)と転繰り法(でんぐりほう)」でした。

 今回はその続きを書かせていただきます。

 1.日本茶業はペリーによって始まった。

 オ、アメリカでの日本緑茶

 安政6年(1859年)より始まった日本茶輸出は、
 日本で生産されるお茶の約4分の3、
 明治時代の平均で約2万トンが輸出されています。
 日本の茶産業はアメリカによって育てられました。

 その輸出された日本茶は
 アメリカでどのように消費されていたのでしょうか?

 日本の常識では煎茶は、急須や土瓶に茶の葉を入れ、
 お湯を注いでお茶を浸出します。
 揉まれていない番茶以外、煮出すことはありません。

 アメリカでの日本茶の飲み方は、ポットに茶葉と水を入れ、
 火にかけて濃い液体になるまで煮だします。
 それに砂糖、ミルクを加えて飲んでいました。
 ほとんどコーヒーと同じ飲み方です。

 日本茶を輸出しましたが、
 日本茶を淹れる道具である急須、土瓶は一緒に輸出されていません。
 そもそも浦賀に来たペリーが言ったのは、
 「日本にはコーヒーに変わる飲み物はあるか?」という言葉でした。

 アメリカにおいて日本茶が飲まれていた地域は、
  サンフランシスコなど西海岸、シカゴ付近、
  ニューヨークなど東海岸などのごく限られた地域でした。

 明治27年のアメリカに於ける
 嗜好飲料のコーヒーと茶の輸入金額を比べてみると、
 コーヒーが8,000万ドル(86%)に対して、
 茶は1,300万ドル(14%)です。
 茶の内日本茶は296万ドル(3%)でコーヒーの27分の1です。
 日本に於いて非常に大きい地位を占めていた日本茶輸出ですが、
 アメリカでは嗜好飲料のごく一部であった事が分かります。


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 □ 発行日 : 2018年7月1日
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