2014年9月号(Vol.27)HTMLメール

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宇治茶の郷メールマガジン
9月号(Vol.27)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。
初秋の京都より、爽やかに喉をうるおす宇治茶の情報をお届けします。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】「宇治茶」まつり開催します!
 【2】宇治茶大好き!キッズ「茶ムリエ」検定を実施
 【3】「京都山城宇治茶の郷めぐり2014」が完成
 【4】「宇治茶カフェ認定店」を募集
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… 品評会情報 …………………………………………………………………………
 ○第67回関西茶品評会が開催
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第23回 林屋和男さん
  「抹茶について」~お茶についての質問から~
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トピックス

【1】「宇治茶」まつり開催します!

 10月5日(日)開催に向けて「宇治茶」まつり案内用ポスターがついに完成。

 開催時間は10時から16時(小雨決行)で、府立宇治公園(塔の島・橘島)、JR宇治駅・京阪宇治駅前、さらに商店街を会場に、ステージイベント、手もみ製茶見学・体験、宇治茶スィーツ販売、市町村PR物産の販売など、多彩な催しを実施。

 秋の行楽シーズンの中、宇治茶の魅力体験の1日にしませんか。

【2】宇治茶大好き!キッズ「茶ムリエ」検定を実施

 「将来の宇治茶ファン」を育てるとともに、子どもの頃からお茶に親しむ「お茶育」を進めるため、昨年に引き続き、小学3~6年生を対象に、コンテスト形式によるキッズ「茶ムリエ」検定を実施します。

[日時]
10月18日(土) 木津川市中央交流会館
       (いずみホール)
11月 1日(土) やわた流れ橋交流プラザ「四季彩館」
11月 8日(土) 京田辺市中央公民館 
11月24日(月・祝) 宇治茶会館
時間はいずれも、13時から16時30分まで。

 演劇をヒントに解いてもらうペーパーテスト「宇治茶大好き検定」と、茶香服による「お茶の飲み分け検定」の合計得点150点満点のうち、105点以上でキッズ「茶ムリエ」に認定し、認定書と賞品を授与します。

 このほか、茶団子づくりやおいしいお茶の淹れ方教室など楽しい体験のほか、参加賞として、自分だけの急須が作れる「らくやき急須セット」を参加者全員にプレゼント。

 12月14日(日)には、京都府茶協同組合等の主催による「T-1グランプリin宇治」が予定されており、キッズ「茶ムリエ」や一般応募のお子さんによるチャンピオンが決定されます。

 山城地域にお住まいの小学3~6年生には、学校を通じて参加申込書をお渡ししますので、ぜひお申し込みください。

【3】「京都山城宇治茶の郷めぐり2014」が完成

 宇治茶の郷づくり協議会では、10月、11月を「宇治茶の郷づくり月間」と定め、お茶に関する様々な取組を行っています。

 この期間に、山城地域をめぐって宇治茶の魅力を満喫してもらうため、山城地域で開催されるイベントや宇治茶歴史街道ウォーク、おいしい宇治茶が飲める「宇治茶カフェ」やテイクアウトできる「給茶スポット協力店」を紹介するリーフレット「京都山城宇治茶の郷めぐり2014」を作成しました。

 京都総合観光案内所「京なび」、山城管内の市町村や山城管内の商工会議所・商工会や観光協会のほか、山城管内のJR主要駅などに、9月10日(水)以降配架していきます。

【4】「宇治茶カフェ認定店」を募集

 宇治茶の郷づくり協議会では、おいしい宇治茶のメニューが揃うとともに、その歴史・文化、淹れ方等の説明ができる喫茶店などを、「宇治茶カフェ」として認定しています。

 認定基準は次のとおり。
 ・京都府内に所在している店舗であること。
 ・3種類以上の品質のよい宇治茶が飲めるメニューを
  提供していること。
 ・店づくり、雰囲気づくりにおいて、宇治茶をPRする演出や工夫を
  していること。
 ・NPO法人日本茶インストラクター協会が認定した
  日本茶インストラクターや日本茶アドバイザーなどが配置されており、
  お茶の淹れ方等の説明ができること。

 申請期間は、宇治茶の郷づくり月間と同じ10月1日(水)から11月30日(日)まで。

 お申し込み、お問い合わせは、宇治茶の郷づくり協議会事務局(電話:0774-23-7713)まで。

 なお、11月30日(日)まで、全23店舗の御協力により、「宇治茶カフェ」スタンプラリーを開催しています。ぜひ、御参加ください。

品評会情報

○第67回関西茶品評会が開催

 8月6日から8日までの3日間にわたり、第67回関西茶品評会が滋賀県甲賀市で開かれました。

 近畿と東海地域の7府県から5品種516点が、京都府からは144点が出品され、部門別に慎重かつ適正な審査が行われました。

 今年は、山城地域の出点茶から、城陽市のてん茶と京田辺市の玉露が200点満点で1位の農林水産大臣賞を受賞し、両茶種とも1等を山城地域の茶が占めた上、玉露では3等まで全て山城地域の茶が入賞するなど、全茶種で55点の府内産茶が入賞を果たしました。

コラム「茶の記憶」 第23回


 日本茶インストラクター協会京都府支部幹事で、宇治茶伝道師でもある林屋和男さんに、今回は、「抹茶について」という題目でコラムをお寄せいただきました。


「抹茶について」~お茶についての質問から~林屋和男

 今月は抹茶についてです。「抹茶は玉露を粉にしたものですか?」という質問を受けることがあります。これは全く違います。

 抹茶の原料を碾茶(てんちゃ)と言います。碾茶は摘んできた茶の葉を蒸した後、揉まずにそのまま高温で乾かします。揉んでいませんから葉の形のままです。この碾茶の茎や葉脈を取り除き細かく砕いて数ミリの薄い葉に揃え、さらに石臼で挽(ひ)いて微粒にしたものが抹茶です。

 かつて石臼は直径が十数センチの手引きのもので、抹茶を飲みたい方が茶店で碾茶を買い求め、自分の家で必要量だけ挽いたものでした。昭和になって電動の石臼が開発されました。

 この方が細かく奇麗に挽けるためそれ以後、茶店で挽くようになり抹茶の形で販売されています。電動の石臼は手引きの臼より大きいですが、それでも一台で一時間あたり数十グラムしか挽けません。抹茶はこのように石臼で挽いて作ります。

 ミルのような粉砕機で作った粉末茶とは微粉の大きさは変わりませんが、味わいは大きく違います。

 その理由をかつて茶研におられた大西市造氏から伺ったことがあります。

 それによると石臼挽きの抹茶の形状は不整形であり、ミルによるものは均一な丸い形をしているそうです。

 この差が喉越しに影響するらしいと言われました。石臼挽きの抹茶の電子顕微鏡写真をご覧ください(出典:「NHK市民大学 1985年10月~12月 「粉」の文化史 三輪茂雄 著」)。

 大きさは数ミクロンしかなく光学顕微鏡では見ることが出来ません。

 小学生などに手引きの臼を見せて、その仕組みを説明すると興味津々の顔を見せてくれます。実際廻してみて抹茶が出てくると大喜びです。

 電動臼を目近に見ることは難しいので、手引きの臼は説明するのに便利です。このような経験がお茶に興味を感じたり、科学に興味を持つ手始めになればありがたいと考えています。

コラムここまで
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 □ 発行日 : 2014年9月2日
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