公益社団法人京都府茶業会議所

冬の足音を感じる今日この頃。温かい宇治茶でホッとひと息つきましょう。

… トピックス …………………………………………………………………………
　【１】京都府のてん茶生産農家が「農林水産祭内閣総理大臣賞」を
　　　　受賞しました！！
　【２】『第2回お茶の京都「King of 茶ムリエ」大会』の出場者を
　　　　募集しています！
　【３】「T-1グランプリin宇治」の参加者を募集しています！
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… 「お茶の京都博」特集……………………………………………………………
　○メインシーズンの秋、とっておきのイベントが目白押し！
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
　○第61回　小山茂樹さん
　　「盤寿」と「茶寿」
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　宇治市のてん茶生産者の辻（つじ） 喜代治（きよはる）氏が、平成29年度農林水産祭の内閣総理大臣賞（農産・蚕糸部門）を受賞されました！

　辻氏は、伝統的な栽培方法に科学的な分析を取り入れ、高品質な茶を生産されています。平成28年度全国茶品評会を始め、過去6回農林水産大臣賞を受賞されました。

　京都府内の茶生産者で、5人目の農林水産祭受賞者になります。

≪農林水産祭とは≫
－国民の農林水産業と食に対する認識を深め、農林水産業者の技術改善などを図ることを目的とした祭典です。今年度で56回目になります。
－農林水産業の振興に特に業績のあった者が表彰されます。
－過去1年間の品評会など（約10万点が参加）で、農林水産大臣賞を受賞した487点の中から、農産・蚕糸、園芸などの7部門で、天皇杯・内閣総理大臣賞・日本農林漁業振興会会長賞が1点ずつ授与されます。

　これまでに「宇治茶ムリエ講座」を受講された方・「キッズ茶ムリエ検定」に参加された方を対象に、茶香服とクイズで宇治茶に関する技術・知識を競う大会を開催します！

　優勝者、上位入賞者には素敵な賞品もあります☆

　ふるってご応募ください♪

《日時》平成29年12月9日（土）
　　　　13:00～16:00
《会場》宇治茶会館（宇治市宇治折居25-2）
《定員》100名（先着順）
《対象》「宇治茶ムリエ講座」受講者・
　　　　「キッズ茶ムリエ検定」参加者
《申込締切》11月30日（木）

※申込み方法など、詳しくはこちら！

　小学3～6年生を対象に、○×筆記クイズ・お茶の種類当て・お茶のいれ方実技の3つの競技で総得点を競い、日本茶の「茶ンピオン」を決定する「T-1グランプリin宇治＜宇治茶の郷・京都大会＞」が開催されます！

　優勝者には「T-1博士認定証」のほか、こども商品券や図書券をプレゼント☆みなさまの茶レンジをお待ちしております♪

《日時》平成29年12月17日（日）
　　　　13:00～16:00
《会場》宇治茶会館（宇治市宇治折居25-2）
《定員》60名（先着順）
《対象》京都府内の小学3～6年生
《申込締切》11月24日（金）

※申込み方法など、詳しくはこちら！

☆「キッズ茶ムリエ検定」も参加者を募集しています！詳しくはこちら！

≪センターイベント≫

宇治茶博＠産業・国際交流（11月10日（金）・11日（土）10:00～17:00　メイン会場：文化パルク城陽、サテライト会場：福寿園CHA遊学パーク）

　食品関連業者や関係企業・団体が集まり、カクテルやスイーツなど、宇治茶を使った新しいメニューや宇治茶の淹れ方を提案します！

　世界6つの国と地域（中国・韓国・スリランカ・台湾・タイ・英国）からは、お茶の関係者が来日し、自国の茶文化や茶産業を紹介します☆

　サテライト会場では、海外の喫茶体験や製茶体験など（有料）が楽しめます♪

☆詳しくはこちら！

≪エリアイベント≫

へうげもの茶宴 in みかのはら（11月3日（金・祝）10:00～16:00　恭仁宮跡）

　お茶の振舞いはもちろん、漫画『へうげもの』パネル展、お茶猫音楽祭、お茶の擬人化コスプレコンテストのほか、子どもが楽しめるお茶の工作エリアなど、楽しい企画が盛りだくさん☆
　お茶をテーマに作られた美味しいスイーツやパンもどうぞ♪丸ごと1日「お茶のテーマパーク」でお楽しみください！

カブキモノ茶宴（11月4日（土）10:00～16:00・5日（日）10:00～15:30　久御山町役場周辺）

　世界トップクラスの技術力を結集し、秀吉が利休に命じて作らせた黄金の茶室にインスピレーションを得て、「久御山流『黄金の茶室』を制作し、その『黄金の茶室』で「かぶき者」を演出します！
　従来の茶室とは違った井風な雰囲気で皆さまをおもてなしします♪

宇治茶　世界文化遺産シンポジウム（11月12日（日）10:00～12:30　同志社大学京田辺キャンパス）

　「お茶と世界遺産」をテーマに、ユネスコ親善大使　千玄室大宗匠が講演を行います。
　茶業関係者、学識経験者、市民などで、宇治茶の文化的景観のユネスコ世界文化遺産登録について考えます。
☆詳しくはこちら！

☆エリアイベントについて、詳しくはこちら！

≪市町村イベント（UJI-CHA Fair 2017）≫

うまいもん祭（11月3日（金・祝）10:00～15:00（予定）　石清水八幡宮　頓宮）

　八幡の名産タケノコを使ったフード、八幡を中心とした人気店の名物などを販売します♪

茶源郷まつり（11月4日（土）10:00～16:00・5日（日）9:00～16:00　和束運動公園他）

　茶畑ツアー、世界のお茶の販売、お茶づくしの屋台村など茶源郷和束ならではの企画が盛りだくさん！

第5回木津川市ものづくりフェア（11月6日（月）～9日（木）9:30～15:30　木津川市役所（本庁）1階　住民活動スペース）

　市内で生産された製品の購買を促し、地域経済の活性化につなげるイベントで、昨年に引き続き「お茶」をテーマとして「お茶の京都」を盛り上げます☆

JA京都やましろ宇治田原町支店第23回農協祭（11月23日（木・祝）（予定）9:00～15:00　JA京都やましろ宇治田原町支店）

　「緑茶発祥の地」本場の茶販売、宇治田原町産の新鮮な農産物が勢揃い！模擬店、各種イベント、農林畜産物品評会、即売会も開催します♪

2017むら活き生きまつり（11月23日（木・祝）10:00～15:00　南山城村総合グラウンド）

　どこにも負けない特産品のお茶（煎茶）や歯ごたえ十分の原木椎茸など、魅力あふれる産品がいっぱいです♪

☆他にも楽しいイベントが盛りだくさん！詳しくはこちら！

　前回まで4回にわたり、公益社団法人京都府茶業会議所理事の橋本素子さんにコラムを掲載いただきました。

　今月からは、宇治茶伝道師で株式会社山政小山園取締役顧問の小山茂樹さんにコラムをご紹介いただきます。

　今月は、『「盤寿」と「茶寿」』というテーマでコラムをお寄せいただきました。

　子どもたちの間で将棋が大流行らしい。藤井聡太四段の活躍や、今年に現役を引退した元トップ棋士の「ひふみん」こと加藤一二三さんが注目を集めたからだ。将棋は考える力を養ってくれる。もう60年も前になるが、担任の先生が将棋と囲碁を教えて下さった。ベニヤ板に線を引いて盤を作り、駒や碁石はボール紙を切って作った。クラスには将棋派と囲碁派ができたが、それぞれに素人有段者がたくさん生まれ、一生の趣味となった。

　将棋の世界では「81」という数字に特別の意味がある。将棋盤のマス目は9掛ける9の81であることから、この数字の縁起のよい吉兆として「盤寿（ばんじゅ）」と呼び、元棋士たちが81歳の長寿を祝うおめでたい賀寿とされている。また5年前に羽生善治が通算81期のタイトルを獲得したときは、故大山康晴を抜く最多記録となったが、盤寿の数字と重なったと大きく報道された。

　ところで、茶業界には「茶寿（ちゃじゅ）」という言葉がある。茶の文字を分解すると、草冠の二十と、その下に八十八と書く。これを足すと百八。108歳の祝いを茶寿と呼んで、緑茶を飲んでこの歳まで長生きしようという訳だ。あるいは緑茶の緑は音が「ろく」に通じるところから、66歳の祝いを「緑寿（ろくじゅ）」としてはどうかと提唱している。「傘寿（さんじゅ）」は傘の略字が八十と読めるところから80歳の祝いであり、米という字は八十八と書くので88歳を「米寿（べいじゅ）」という。ゴロ合わせだが、茶屋も傘屋も米屋もこれを商売に使わぬ手はないだろう。

　近年まで茶問屋には帳場とよぶ畳敷きの部屋があったが、休日ここは碁会所となった。娯楽を兼ねた情報交換の場所に大勢の人が集まった。不思議なことに宇治の茶業界は囲碁好きが多く、南山城では将棋好きが多いようだ。