2019年11月号(Vol.89)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
11月号(Vol.89)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

錦秋の宇治茶の郷より行楽シーズンにぴったりなお出かけ情報をお届けします。
プレミアムな宇治茶をぜひお楽しみください。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】開催間近!!「関西お茶まつりin京都城陽」
    (関西茶業振興大会京都府大会消費イベント)
 【2】好天のもと、「宇治茶まつり」が開催されました!
 【3】キッズ茶ムリエ検定を開催中です!
 【4】「宇治茶文化講座2019~宇治茶ニューウェーブ~」を開催中です!
    (無料)
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第85回 桑原秀樹さん
  「アメリカと日本茶」第9回
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トピックス
【1】開催間近!!「関西お茶まつりin京都城陽」(関西茶業振興大会京都府大会消費イベント)


 11月9日(土)に城陽市の文化パルク城陽で、「関西お茶まつりin京都城陽」が開催されます。(雨天決行)【10:00~16:00】

 関西茶品評会で入賞した、日頃飲めないお茶を自分で淹れて飲むコーナーや創立90周年を迎えた京都府茶業連合青年団が提供する90種類のブレンド茶の試飲販売など、普段なかなか飲めないお茶が味わえる貴重な機会です。お茶は、数に限りがありますので、お早めにご参加ください。

 その他、抹茶アート体験や宇治茶及び宇治茶スイーツなどの販売、城陽市の一坪茶室で抹茶と和菓子セットを味わったり、茶摘み衣装で親子写真撮影ができます。

 屋外には、山城地域を走る宇治茶バスの展示や製茶機械等の展示もあり、お茶をまるごと楽しめるイベントとなっていますので、ぜひご来場ください。(当日は、「第72回関西茶業振興大会京都府大会記念式典」及び「キッズ茶ムリエ検定」も同時開催)

※詳しくはこちら

【2】好天のもと、「宇治茶まつり」が開催されました!

 10月6日(日)に宇治市の府立宇治公園などで「宇治茶まつり」が開催(主催:「宇治茶」まつり消費イベント実行委員会)されました。

 当日は、好天に恵まれ、宇治公園の塔の島・橘島を中心とした会場には約41,500人が訪れ、市町村ごとの特徴ある宇治茶を味わえる「宇治茶産地めぐり」のコーナーやほうじ茶つくり・合組(玄米茶)体験、宇治茶の淹れ方チャレンジコーナーで宇治茶の魅力を体感されていました。

 また、来場者は、JR宇治駅や京阪宇治駅前での水出し玉露のふるまいのほか、メイン会場では小・中学生の「キッズ・ジュニア茶ムリエマスター」からの呈茶によるおもてなしを受けるとともに、宇治茶関連商品・スイーツ等の販売コーナーや近隣商店街での買物特典もあり、宇治茶等の買物を楽しんでおられました。

 また、当日は、名水汲上の儀や宇治茶行列が行われた第68回「宇治茶まつり」(主催:宇治茶祭奉賛会)と「宇治茶スタンプラリー」(主催:京都文教大学)も同時開催され、宇治茶づくしの1日となりました。

【3】キッズ茶ムリエ検定を開催中です!


 9月29日(日)と10月20日(日)に宇治市と京田辺市で「キッズ茶ムリエ検定」を実施しました。(今後、城陽会場と和束会場で開催します。)

 宇治茶会館で実施した宇治会場では、75名の参加者が、ヒントとなるお茶育演劇を見た後でペーパーテストを行い、その後で、玉露・てん茶・煎茶・玄米茶・ほうじ茶の5種類のお茶の味を見分ける飲み分け検定を受けました。参加した子どもたちは、真剣な表情でお湯のみに注がれたお茶を口に含み、答えを記入していました。

 検定の後は、ほっとして、お茶の淹れ方教室やお茶のお菓子作りを楽しんでいました。

【4】「宇治茶文化講座2019~宇治茶ニューウェーブ~」を開催中です!(無料)

 京都府では、宇治茶の新たな魅力と価値を学び、宇治茶の世界文化遺産登録の機運を醸成するため、「宇治茶文化講座2019~宇治茶ニューウェーブ~」を開催しています。(無料)

 第2回から第4回の講座受講者を募集中ですので、ぜひご参加ください。

開催回・日時 会場・定員 講座内容
第2回11月13日(水)
13:00~15:00
京都府茶業研究所(宇治市)
定員20名
宇治茶フィールドワークin
茶業研究所
第3回12月14日(土)
14:00~14:50
京都文教大学(宇治市)
定員80名
闘茶の歴史と宇治茶
第4回12月14日(土)
15:00~15:50
京都文教大学(宇治市)
定員80名
緑茶製法の誕生と普及
第5回1月11日(土)
調整中
和束町内(調整中) 宇治茶フィールドワークin和束町
第6回2月8日(土)
調整中
木津川市内(調整中) 宇治茶フィールドワークin木津川市

申込先:京都文教大学・短期大学社会連携部フィールドリサーチオフィス
(お問い合わせ先:0774-25-2630) 詳しくはこちら

◇宇治茶関連の行事のご案内

○和束・茶会
日時:11月2日(土)10:00~16:00、11月3日(日)9:00~16:00
会場:和束運動公園芝生広場
内容:天空の茶会、お茶の美味しい淹れ方教室等
お問い合わせ先:NPO法人和束ティー・フレンズ
※詳しくはこちら!

○茶源郷まつり
日時:11月2日(土)10:00~16:00、11月3日(日)9:00~16:00
会場:和束運動公園
内容:お茶の体験エリア、お茶づくしの屋台村、お茶のカフェテリア等
お問い合わせ先:茶源郷まつり実行委員会
※詳しくはこちら!

○第3回全国茶香服大会・宇治田原町民茶香服大会
日時:11月3日(日)15:00~18:30
会場:宇治田原町住民体育館
内容:5種類の産地や銘側の違うお茶を飲み分ける茶香服大会
お問い合わせ先:宇治田原ふるさとまつり実行委員会
※詳しくはこちら!

○宇治茶プレミアムミニ茶会(参加料1人2,000円)
日時:11月30日(土)午前の部11:00~12:30、午後の部13:30~15:00
   「宇治茶の香りを探る―宇治茶の適地―」
   12月15日(日)午前の部11:00~12:30、午後の部13:30~15:00
   「宇治茶の味と茶菓子―茶菓子の原点『古老柿』のこぼれ話―」
会場:京都府茶業会館宇治茶道場「匠の館」
内容:宇治茶伝道師下岡九五郎氏が語る宇治茶の世界とプレミアム「かぶせ茶」の呈茶
お問い合わせ先:京都府茶業会議所(TEL0774-23-0888)
※詳しくはこちら!

○宇治茶アカデミー(無料)
日時:第1回11月22日(金)宇治茶会館
   「官能検査による茶の品質特性~品質の違いが生まれる要因~」
   第2回12月3日(火)茶業研究所
   「オープンラボでの茶の品質評価」「茶の機能性について」
   第3回1月下旬茶業研究所
   「茶の輸出の実態と今後の動向について」
   「日本食品海外プロモーションセンターによる日本茶の取組について」
   第4回2月上旬茶業研究所
   「インバウンド市場のマーケティング対策について」
   第5回2月下旬茶業研究所
   「日本茶科学ワークショップ」
募集対象:京都府内の茶生産者・流通業者、茶加工食品の製造・販売業者
門い合わせ先:京都府茶業研究所(TEL0774-22-5577)
※詳しくはこちら!

○宇治茶ムリエ講座(久御山会場)(無料)
日時:12月19日(木)第1部10:30~11:30、第2部13:30~14:30
会場:久御山町役場5階ホール
内容:宇治茶の歴史・文化や宇治抹茶のおいしい淹れ方が学べる講座
お問い合わせ先:京都府山城広域振興局農林商工部企画調整室
        (TEL0774-21-2392)
※詳しくはこちら!

コラム「茶の記憶」 第85回


 今月からは、NPO法人日本茶インストラクター協会元副理事長兼関西ブロック長の桑原秀樹さんにコラムをご紹介いただきます。

 平成30年10月号まで連載いただいた「アメリカと日本茶」の続きを掲載いただきます。

「アメリカと日本茶」第9回 桑原秀樹

 みなさん、お久しぶりです。時代が変わり令和元年になりました。平成29年トランプ大統領が就任した時に、「アメリカと日本茶」という題名で4回連載しました。内容は「ア、ペリー以前の日本茶業」「イ、泰平の眠りを覚ます蒸気船(上喜撰)、たった四杯で夜も寝られず。」「ウ、宇治製法」「エ、揉切り法(もみきりほう)と転繰り法(でんぐりほう)」でした。2回目平成30年の連載の内容は「オ、アメリカでの日本緑茶」、「カ、日本茶貿易の実態」、「キ、手揉製茶から機械製茶へその1」「ク、手揉製茶から機械製茶へその2」でした。今回はその続きを書かせていただきます。

1.日本茶業はペリーによって始まった。
ケ、日本茶が真直ぐな理由とアメリカその1

 現在皆さんが目にされる日本茶のほとんどは形(形状)が真直ぐです。日本茶の中でも、抹茶の原料である碾茶(てんちゃ)や釜炒茶、グリ茶(玉緑茶)、紅茶、などは真直ぐな形状ではありませんが、日本茶の大部分を占める煎茶、玉露、かぶせ茶などでは形が針のように真直ぐで細いものが良いものとされている様です。2017年の統計で世界のお茶を見てみますと、全世界の茶の生産量は581万トンでその内約6割の約350万トンが紅茶です。紅茶の形状は真直ぐではありません。世界の茶の内約3割、約170万トンが緑茶ですが、そのほとんどが中国緑茶で形状は真直ぐではありません。残りの約1割、約60万トンが烏龍茶等でこれも真直ぐではありません。世界中で真直ぐなお茶は、日本茶の生産量7.8万トンのうち煎茶などの約5万トンで世界中のお茶の内約1%弱しかありません。日本の茶は世界の茶の中では特殊な形をしている事が分かります。

 次回は日本の煎茶がなぜ真直ぐになったかを考えます。

本文ここまで
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 □ 発行日 : 2019年11月1日
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