2019年2月号(Vol.80)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
2月号(Vol.80)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

まだまだ底冷えが厳しい宇治茶の郷から、
心もホッと温める宇治茶の話題をお届けします。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】イオンモール久御山で「ハレの日茶会」を開催します!
 【2】「プレミアム宇治茶」の販売が始まります!
 【3】「第10回宇治茶レディとカレンダーモデル」募集中です!
 【4】「第13回全国玉露のうまい淹れ方コンテスト藤枝大会
    [京都府予選会 in 京田辺]」の参加者募集中です!
 【5】関西国際空港で外国人観光客に宇治茶をPRしました!
 【6】「宇治茶ムリエ講座」の参加者を募集しています!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第76回 橋本素子さん
  中世の宇治と庶民のお茶(4)
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トピックス
【1】イオンモール久御山で「ハレの日茶会」を開催します!


≪日時≫2月2日(土)・3日(日)
    11:00~17:00
≪会場≫イオンモール久御山 憩いの広場
  (京都府久世郡久御山町森南大内156-1)

 「抹茶」「煎茶」「玉露」を生み出した「日本茶のふるさと」山城地域の魅力を発信するイベントです!

 宇治煎茶や宇治玉露のふるまいのほか、宇治抹茶点て体験(有料)も行います☆

 クイズに答えてスタンプを集めると、プチプレゼントがもらえるスタンプラリーも開催♪

 今週末はぜひご家族でイオンモール久御山にお出かけください!

【2】「プレミアム宇治茶」の販売が始まります!


 京都府と府内の茶業関係団体は、高品質な宇治茶の品質を保証する「プレミアム宇治茶」の認証を始めました!

 この度、高品質な宇治玉露として「プレミアム玉露」と「プレミアム手摘み玉露」に44点が認証されました☆

 2月4日(月)から山城地域の茶業者16店舗が販売します☆

 「宇治玉露」のシンボルマークが目印ですので、ぜひプレミアムな宇治茶を味わってください♪

※詳しくはこちら!(2月4日から掲載)

【3】「第10回宇治茶レディとカレンダーモデル」募集中です!


 宇治茶のPR活動をする「宇治茶レディ」(カレンダーにも出演)と「カレンダーモデル」を募集しています!

 カレンダーでは女優の紫吹淳さんと共演でき、抹茶お点前セットのプレゼントもあります☆

 18~35歳の宇治茶が大好きな女性が対象ですので、ご興味のある方はぜひご応募ください♪

※応募内容や募集期間など詳しくはこちら

【4】「第13回全国玉露のうまい淹れ方コンテスト藤枝大会
   [京都府予選会 in 京田辺]」の参加者募集中です!


 参加者が玉露を急須で淹れ、その美味しさを競う玉露のうまい淹れ方コンテストの京都府予選会が開催されます!

 優勝者及び準優勝者は、3月17日(日)に静岡県藤枝市で開催される全国大会への出場権が得られます☆

 興味のある方は是非ご参加ください♪

※募集要項など詳しくはこちら

【5】関西国際空港で外国人観光客に宇治茶をPRしました!


 1月22日(火)~23日(水)、関西国際空港で外国人観光客を対象にしたPRイベントを開催しました!

 宇治煎茶と宇治抹茶のおもてなしのほか、立礼りゅうれい席でのお点前のデモンストレーションや石臼体験も行いました☆

 アンケートでは「煎茶を飲んだのは初めて」「抹茶がクリーミーでおいしかった」などのご意見をいただき、熱心に日本茶インストラクタへ質問される方もいらっしゃいました♪

【6】「宇治茶ムリエ講座」の参加者を募集しています!


 宇治茶のおいしい淹れ方と歴史文化、生産の基礎を学べる「宇治茶ムリエ講座」について、一般向けの講座を毎月1回定例開催しています♪

 2月は宇治田原町で宇治玉露の淹れ方を、3月は和束町で宇治煎茶の淹れ方を学べる回を開催します!

 今回は宇治茶産地ならではの茶畑散策や茶工場見学がセットになった特別版です☆

≪日時≫(1)2月26日(火)10:00~12:00
    (2)3月13日(水)10:00~12:00、13:00~15:00
≪会場≫(1)宗円交遊庵やんたん
    (2)和束町社会福祉センター

※申込方法など詳しくはこちら

コラム「茶の記憶」 第76回


 今月も、公益社団法人京都府茶業会議所理事の橋本素子さんにコラムをご紹介いただきます。

 今月は、「中世の宇治と庶民のお茶(4)」というテーマでコラムをお寄せいただきました。

中世の宇治と庶民のお茶(4)橋本素子

 このテーマでは最終回となります今回は、室町時代の宇治の庶民の喫茶状況を、狂言「通円」(つうえん)に見ていきたいと思います。

 そのあらすじは、東国出身の旅僧が、都見物に上洛し、ついでに南都(奈良)見物にも行こうとします。その道中、宇治橋のたもとの茶屋を見ると、誰かの供養かと見えて、茶湯(ちゃとう)を手向け花を供えてありました。旅僧は、地元の人にその謂れを聞こうとします。すると柄杓を腰に差した通円が、旅僧の夢枕に立ちます。そして、自分が宇治橋供養の折に、三百人の旅人相手に茶を点て死にをした、その最期の様子を語り出す、というものです。つまり狂言「通円」は、能「頼政」のパロディとなっているのです。

 通円のセリフには、「群れゐる旅人に大茶点てんと、茶杓をおっ取り簸屑(ひくづ)ども、ちゃっちゃと打ち入れ、浮き沈み点てかけたり」とあります。これは、茶杓で簸屑を茶碗に入れて、それに湯を注ぎ茶筅で撹拌する様子をあらわしています。簸屑とは、簸(箕)で茶を選別した残りの方で、選別した茶に比べて品質の劣る茶となります。なお、簸屑であっても茶臼で抹茶にして飲むことは、狂言「簸屑」から分かります。そしてここでは、簸屑のような品質の劣る茶を使用して点てた茶を「大茶」と言っています。第2回でご紹介した「京の盆踊り唄」にあった「大茶飲みての大笑い」の「大茶」です。このように、通円茶屋で簸屑を点てた大茶を売る設定になっていたということは、庶民でも宇治の茶屋で抹茶を飲むことができたということになるでしょう。

 以上のように、狂言「栗隈神明」や「通円」といった文学作品に頼ることにはなりますが、中世後期の宇治では、庶民も茶屋で抹茶を飲むことが出来たといえましょう。これまでの通説―庶民は赤茶けた煮だした茶しか飲めなかった、ということは、ますます俗説にすぎない、ということが分かりますね。

 さてさて原稿も書きあがりましたので、現代の庶民であるわたくしも、抹茶をはじめとする、さまざまな種類の宇治茶を飲むことにいたします。皆さんも素敵な「宇治茶の時間」を。

本文ここまで
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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2019年2月1日
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