2019年6月号(Vol.84)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
6月号(Vol.84)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

夏を感じさせる陽気が続く宇治茶の郷から、元気いっぱいな宇治茶情報をお届けします。
6月の京都は桔梗や紫陽花、睡蓮など、花の季節とも言われます。美しい花を愛でながら味わう宇治茶も格別です。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が盛況に開催されました!
 【2】「キッズ・ジュニア茶ムリエマスター」の活動が本格的に始まりました!
 【3】宇治茶会館で「宇治茶ムリエ講座」を開催しました!
    次回講座も受講者募集中です。
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第80回 小山茂樹さん
  茶と喫煙
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トピックス
【1】「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が盛況に開催されました!


 元号が令和と改まった翌日の5月2日(木)、宇治新茶の本格的生産を迎える八十八夜に、「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が、宇治茶会館・茶業センター茶園及び京都府茶業研究所で開催されました!

 今年は10連休の真中で好天に恵まれたこともあり、約5,000人の方が来場され、大盛況でした☆

 宇治茶会館・茶業センター茶園では、自然仕立ての玉露茶園での茶摘み体験や玉露のおいしい淹れ方教室、抹茶アート体験、水出し宇治茶BARなど例年好評の催しとともに、今年は抹茶の点て方体験やキッズ・ジュニア茶ムリエマスターによる呈茶などを新たに開催し、たくさんの来場者が宇治茶の魅力を体感していました♪

 茶業研究所でも、煎茶園での茶摘み体験や宇治茶の手もみ体験、製茶工場見学、研究成果の展示などが行われ、宇治茶の魅力を堪能していただけるイベントとなりました☆

【2】「キッズ・ジュニア茶ムリエマスター」の活動が本格的に始まりました!

 将来の宇治茶ファンを育成するため、小学校3年から6年生を対象に実施している「キッズ茶ムリエ検定」の成績優秀者のうち、宇治茶をより深く学び、宇治茶の広報・普及活動への参加を希望する小・中学生を「キッズ・ジュニア茶ムリエマスター」として認定しています。

 5月2日の「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」での呈茶では、キッズ・ジュニア茶ムリエマスターが淹れる宇治煎茶をいただこうと大行列となり、中には海外からのお客様もありました。小さなマスターたちは、大忙しで宇治茶の魅力や美味しい淹れ方の説明や呈茶を行い、大活躍でした。

 5月12日には、宇治市の植村茶縁に御協力いただいて茶摘み体験を行い、碾茶(てん茶)向けの「折摘み」の方法を学びながら、自分たちで摘んだお茶の葉を茶摘みかごにいっぱい入れていました。

 キッズ・ジュニア茶ムリエマスターは、今後も年間を通じて宇治茶に関する体験や普及活動に参加していきますので、またご紹介します。


【5月2日 呈茶の様子】


【5月12日 茶摘み体験】

【3】宇治茶会館で「宇治茶ムリエ講座」を開催しました!
   次回講座も受講者募集中です。


 「お茶する生活」の定着に向けて、平成27年度から「宇治茶ムリエ講座」を開催しています♪

 宇治茶のおいしい淹れ方と歴史文化、生産の基礎を学べる講座で、日本茶インストラクターが講師を務めます☆

 5月29日(水)、令和になり初めての応募による府民向け講座を、宇治茶会館で開催しました!

 約40名が参加され、新たに「宇治茶ムリエ」に認定されました♪

 6月も府民向け講座を開催しますので、みなさまのお申込みをお待ちしております!
【日程】6月25日(火)10:30~11:30、13:30~14:30
【場所】けいはんなオープンイノベーションセンター(木津川市木津川台9-6)
※詳しくはこちら

コラム「茶の記憶」 第80回


 今月も、宇治茶伝道師で株式会社山政小山園取締役顧問の小山茂樹さんにコラムをご紹介いただきます。

 今月は、「茶と喫煙」というテーマでコラムをお寄せいただきました。

茶と喫煙 小山茂樹

 前の東京オリンピックが開催された昭和30年代、喫煙はどこでも自由だった。新幹線の肘掛けには小さな灰皿がついていたし、これは飛行機でも同じ。離陸して禁煙サインが消えると皆が一斉に煙草を吸い出し、機内は煙でかすんでしまったくらいだ。今では考えられないことだが、父親が子供に煙草を買いに行かせ、煙草屋も平気で小学生に売ってくれた。当時はごく普通の光景だったが、あれから50年余が経ち、「嫌煙権」という言葉ができ、「受動喫煙」による健康被害も指摘されるようになった。そして改正健康増進法施行に伴い、来年の東京オリンピックには、原則として室内禁煙になる。

 ところで「茶香服」とは書いて字のごとく、茶の香りを嗅いで種類や産地を識別する競技である。市民茶香服大会が人気だが、ここで禁止されるのは口紅と香水と煙草である。女性の口紅は茶碗に赤い色が付くのを防ぐため、香水と煙草は匂いが隣の人の判断を迷わせるからである。中でも喫煙は茶香服の成績に大きく影響する。それが分かっているのに茶業者の喫煙率は高かった。若いときは気付かないものだが、ある年代になると急速に臭覚が衰え、煙草を吸わなかった人との差は歴然となる。もし茶舗の店主が煙草を吸ってたらどう思われるだろう。小料理屋で酔客や板前さんがプカプカやってたらどうなるだろう。せっかくのよい香りや美味しい匂いが台無しになる。吸わないお客さんの足がだんだん遠のいてしまう。今はそういう時代になったのである。

 「健康経営」という言葉をよく耳にする。これは1992年米国の経営心理学者ロバート・ローゼンが提唱した概念で、従業員の健康管理が最大の経営課題だとする考え方である。特に喫煙が喫緊の課題とされながら、経営トップが愛煙家だと担当者は苦労する。その後押しをしてくれるのが法律や条令、行政による健康指導だ。私は禁煙して30年が経つ。しかし健康診断で肺の疾患が見つかり、その原因が若いころの喫煙だと指摘された。これだけ年数が経っていても煙草の害は消えないのだ。来月7月から段階的に施行される改正健康増進法を厳しいという人もいるが、私は支持したい。

本文ここまで
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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2019年6月1日
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