2021年7月号(Vol.109)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
7月号(Vol.109)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

ジメジメと梅雨らしい天気が続いています。
雨露のなか、美しく咲く梅雨の花々を愛でながら、フレッシュな新茶で気分をリフレッシュしましょう。熱中症対策にもおすすめです。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】『宇治茶&やましろマルシェ』を開催します!
 【2】「お茶する生活」 はじめませんか
    オンライン「茶ムリエ講座」も好評開催中です。
 【3】「茶品評会」が開催されました。
……………………………………………………………………………………………

… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第105回 堀井長太郎さん
  京都における碾茶生産の歩み・前編
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トピックス
【1】『宇治茶&やましろマルシェ』を開催します!


イオンモール高の原、イオンモール久御山において宇治茶&やましろマルシェイベントを開催します。

〇内容

 京都府の南部山城エリアにありますイオンモール高の原とイオンモール久御山で、二週連続のリレーイベントを開催します。宇治茶と宇治茶にあう茶菓子、山城産野菜や加工品などのマルシェが出店します。

 また、宇治茶を楽しんでもらうために、一日限定50個の「オリジナル急須デザインワークショップ」を開催します。世界で一つのオリジナルのマイ急須の絵付けを体験できます。ガラポン抽選会では、山城の野菜、加工品、宇治茶、宇治茶道場「匠の館」招待券などの賞品が当たります。

<イオンモール高の原>
・開催日 令和3年7月24日(土)~25日(日)11:00~16:00
・住所 京都府木津川市相楽台1丁目1番1
・URL https://www.aeon.jp/sc/takanohara/event/
・「オリジナル急須デザインワークショップ」
体験受付 10:30より、整理券お一人1枚配付します。
実施時間 (1)11:00(2)12:00(3)13:00(4)14:00(5)15:00
体験料:ひとり1個500円
各回10個製作限定。1日50個。
所要時間 絵付け30分、焼き20分、冷まし20分程度

<イオンモール久御山>
・開催日 令和3年7月31日(土)~8月1日(日)11:00~16:00
・住所 京都府久世郡久御山町森南大内156-1
・URL https://www.aeon.jp/sc/kumiyama/event/
・「オリジナル急須デザインワークショップ」
体験受付 10:30より、整理券お一人1枚配付します。
実施時間 (1)11:00(2)12:00(3)13:00(4)14:00(5)15:00
体験料:ひとり1個500円
各回10個製作限定。1日50個。
所要時間 絵付け30分、焼き20分、冷まし20分程度

「宇治茶の森」展示は継続中です。

【2】「お茶する生活」 はじめませんか
   オンライン「茶ムリエ講座」も好評開催中です。


 宇治茶のおいしい淹れ方や宇治茶の歴史をおうちでゆっくり学べます!

・場所 オンライン(オンラインミーティングアプリ Zoom 用)
・定員  各回20名(先着順)
・参加費 無料(淹れ方実習で使う宇治茶は事前にお届けします)
・申込方法 ホームページ「京都山城・宇治茶の郷」から申込。
      https://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/

スマートフォンはQRコードから。

※受講決定や受講方法については開催の5日前までにメールで御連絡します。
※この講座以外に、職場やグループ単位の団体様向け講座も承っております。お気軽にご相談ください。受け付けは40日前から。

【オンライン茶ムリエ講座スケジュール】

開催日 茶種 第1部 第2部 申込期限
8月28日(土) 玉露 10:00~
11:00
12:00~
13:00
8月18日(水)
9月14日(火) 9月3日(金)
9月25日(土) 9月10日(金)
10月26日(火) 10月15日(金)
11月17日(水) 11月8日(月)
12月17日(金) 12月8日(水)
1月28日(金) 1月18日(火)

<お問い合わせ>
京都府山城広域振興局農林商工部農商工連携・推進課 宇治茶ムリエ講座担当
電話:0774-21-2392

【3】「茶品評会」が開催されました。


 今年の一番茶も終了し、さらなる生産技術や品質向上に向け、山城地域の各産地で品評会が開催されました。消費者に美味しいお茶を届けるべく丹精込めて生産された良質な茶が、今年も多数出品されました。審査会では、密接を避けて審査を行う等、新型コロナウイルス感染症対策の徹底等講じながらの開催となりました。

各品評会の出品状況は以下のとおりです。
・6月2日(水)八幡市茶品評会
  てん茶(手摘み)5点、てん茶(はさみ摘み)17点
・6月4日(金)城陽市茶品評会
  てん茶46点
・6月10日(木)宇治市茶品評会
  てん茶35点、玉露9点
・6月22日(火)宇治田原町茶品評会
  煎茶3点、かぶせ茶12点、玉露9点、てん茶10点

コラム「茶の記憶」第105回

堀井長太郎さん

 今月は、宇治茶の郷づくり協議会会長の堀井長太郎さんにコラムをご紹介いただきます。

 「京都における碾茶生産の歩み・前編」と題した連載です。

京都における碾茶生産の歩み・前編 堀井長太郎

 800年前に栄西禅師が中国より持ち帰った茶の実が時代を経て、室町時代には抹茶の誕生を迎える。日本独自の覆い下栽培を確立し、茶の芽を蒸した後に乾燥し、その葉を石臼で挽く抹茶は日本・宇治で誕生した独自の飲み物である。抹茶は豊臣時代に隆盛を迎え、日本文化の象徴である「茶道」が確立されたことも抹茶にとっても大きな意味があった。茶を所有することが権力者の象徴であったことは、足利将軍から徳川時代まで続き、より一層抹茶の飲料としての特殊性を見ることが出来る。茶師という制度で宇治の抹茶は保護され、さらに覆い下栽培は宇治以外ではその栽培方法が許されることなく、如何に宇治茶の地位の高さを物語っている事がよくわかる。

 その原料となる碾茶の生産製法を振り返ってみよう。宇治上林記念館所蔵の「古代製茶図」は茶園管理、摘み取り、製造、仕上げ、保管までが描かれ、江戸時代の製茶を伺い知ることが出来るが、基本、碾茶は蒸した茶を、焙炉(ほいろ)で乾燥するということである。焙炉とは茶葉を炭等の弱火で下から加熱し乾燥させる道具の事を言い、「助炭」と言う和紙を厚く張った木枠や籠を用い、この「助炭」の上で蒸した茶を手作業で乾燥させ碾茶を完成させた。蒸して乾燥した製品が出来上がるまでの時間は3時間以上と言われてきたが、その手あぶり製法は大正時代まで続くことになる。「京都府茶業百年史」から過酷な焙炉を備えた部屋での作業を知ることが出来る。

「蒸した茶葉を揉まずに乾燥する碾茶は高温多湿に耐える構造をもった焙炉部屋で乾燥される。概して土塗の壁面であり、その壁土は厚く塗られ、小窓から少し光線を採るのみで出入り口も閉鎖し、室温は常に摂氏四十五度以上を保つようにする」

 蒸された新芽は助炭の上にひろげ「さらえ」と称する竹製の熊手状の道具をもって、撹拌し乾燥を促進し碾茶に仕上げた。この作業を行うのが「焙炉師」と言われる季節労務者であり、酒造りの「杜氏」に通じる所がある。筆者宅も幼いころ大和・天理から「焙炉師」が来られ、5月から6月初めまで寝食ともに生活していた事が思い出される。

本文ここまで
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 □ 発行日 : 2021年7月1日
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