2022年5月号(Vol.119)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
5月号(Vol.119)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

茶摘みの目安となる「八十八夜(はちじゅうはちや)」、2022年は5月2日(月)がその日です。八十八夜にお茶を飲むと長生きするともいわれています。是非おいしい宇治新茶をお楽しみください。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】宇治茶に新茶のシーズンがやってきました!
 【2】茶づな限定体験プログラム 「茶摘み体験」
 【3】事前予告 令和4年度オンライン「宇治茶ムリエ講座」を開催!
 【4】宇治茶カフェ スマホスタンプラリーを実施しました。
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第115回 桑原秀樹さん
  「ほうじ茶物語」その1
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トピックス
【1】宇治茶に新茶のシーズンがやってきました!

 宇治茶の産地では一番茶のお茶摘みは、萌芽から約1か月後のちょうど、八十八夜※(本年は5月2日)頃に始まります。

 この一番茶は、特にうまみをたくわえています。

 ぜひ、この時期でしか味わない一番茶=新茶を、さわやかな香りとともに味わってください。

 お茶摘みさんを募集している農家さんもありますので、興味のある方はお茶摘みにチャレンジされてはいかがでしょうか。

※八十八夜:立春から数えて八十八日目

[参考]

  • 農家さんが丹精込めて管理してきた茶園で、冬の寒さに耐えてきたお茶の芽は京都府南部では例年4月上旬になると力強く芽吹いてきます。これを一番茶の萌芽(ほうが)といいます。
  • 令和4年度は平年より2日遅い4月6日(水)に京都府茶業研究所が一番茶の萌芽を宣言し、一番茶シーズンの訪れを告げました。

★お茶の『萌芽』
 春になると、包葉の中から芽が伸びてきます。芽の先端が包葉の約2倍に達した状態(図1参照)を『萌芽』としています。

資料:京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所

【2】茶づな限定体験プログラム 「茶摘み体験」


 京阪宇治駅すぐそばにある[お茶と宇治のまち歴史公園]には、宇治川の中州(なかす)で営まれた茶園の景観を再現した修景茶園があります。

 宇治川沿いにある澄んだ空気の中、茶摘み体験をしていただけます。

 茶摘み体験が終わったあとは、お茶を飲んでほっと一息。

 ご自身で摘んだ茶の葉はご自宅お持ち帰り頂き、自宅でできるレシピもプレゼント!

【体験概要】

■体験日時
2022年5月2日(月)~
各日(1)10:00~、(2)11:00~、(3)14:00~ 各回約30~40分
※事前予約制(当日受付なし)
※開催状況は茶畑の育成状況によって変動致します。
 予約サイトの体験スケジュールをご確認ください。
 https://chazunayoyaku.rsvsys.jp/reservations/calendar

■体験料金
茶摘み体験+ミュージアム入場券:大人¥1,400 小人¥1,200【オススメ★】 茶摘み体験のみ:¥1,000
茶摘み体験+なりきり衣装セット:¥2,500(サイズ:120cm、140cm、S、M、L)
茶摘み体験+なりきり衣装+ミュージアム入場券:大人¥2,900 小人¥2,700

■定員
各回20名まで
※4歳よりご参加頂けます。
※未就学児・6歳以下のお子様が参加される場合は、保護者の同伴(1名まで)が必須となります。
※茶摘みの場所によっては小さなお子様が茶葉の位置まで手が届かない場合がございます。

■参加にあたって

  • 茶摘み体験は申込者のみ体験となり、同伴者の方は茶園保護の為、茶園に入ることはできません。
    専用スペースもしくは茶園の様子が見える外側で待機して頂くこととなります。
    お写真撮影につきましては茶園の外よりお願い致します。
  • ミュージアム入場券とのセットをご購入された方は茶摘み体験前にミュージアムをご見学されるとより知識が深まります。
  • 茶摘み衣装のサイズには限りがあります。予約状況によってはご希望に沿えない可能性がございます。
  • 茶畑には「トビケラ」と呼ばれる虫が多くおります。虫が苦手な方はご注意ください。
  • 当日は動きやすい服装でお越しください。
  • 日陰が少ない為、帽子や日焼け止め、飲み物のご準備を各自でご用意ください。
  • 前日、17時時点の天気予報で宇治市内の降水確率70%以上の場合は中止となります。
    ご登録いただきましたメールアドレスにて中止の旨をご連絡致します。
    尚、お電話でのご連絡はございませんので必ずメールをご確認ください。
  • 新型コロナウィルス感染症対策の為、アルコール消毒とマスクの着用を必ずお願い致します。

■お問い合わせ先
お茶と宇治のまち歴史公園 茶づな TEL.0774-24-2700

【3】事前予告 令和4年度オンライン「宇治茶ムリエ講座」を開催!


 宇治茶のおいしい淹れ方や歴史・文化等を学べる「宇治茶ムリエ講座」について、今年度もオンラインで平日や土曜日に実施します(スケジュール調整中)。

 宇治茶の歴史やお茶の種類、生産状況等が学べる座学(15分)と宇治玉露の淹れ方を学べる実習(45分)の1時間の講座です。

 実習で使用する茶葉は事前にお送りいたします。

 おうちでゆっくり本格的な宇治茶を味わいませんか。

 インターネットに繋がったパソコン、タブレット端末、スマートフォンを使って、ご家庭からオンラインアプリZoomを使用してオンラインで参加いただけます。乞うご期待!

【日程】令和4年度内に20回の開催予定。現在スケジュール調整中!
【参加費】無料
【定員】第1部、第2部ともに20名(先着順)
【申込締切】 開催日に合わせてご案内します

※すでに「宇治茶ムリエ講座」を受講された方で、同一茶種の講座の再受講は御遠慮いただいております。

【4】宇治茶カフェ スマホスタンプラリーを実施しました。

 多くの方にご参加いただきありがとうございました。

<実施結果>
・実施期間 令和3年12月1日(水)~令和4年2月28日(月)
・ラリーサイト総閲覧者数 1,054名
 ラリー総参加数     350名
・当選者 20名(宇治茶カフェ利用券3,000円分)
 最多スタンプ獲得者1名(宇治茶カフェ利用券3,000円分)
・宇治茶カフェ利用券の利用期間は、令和4年7月31日(日)まで。
・対象店舗 宇治茶カフェ認定店の内参加34店舗
      (山城地域18店、京都市内13店、東京都3店)

コラム「茶の記憶」第115回

桑原秀樹さん

 前回まで4回にわたり、宇治茶伝道師の小山茂樹さんにコラムを掲載していただきました。

 今月からは、日本茶AWARD実行委員長の桑原秀樹さんにコラムをご紹介いただきます。

 今月は、「ほうじ茶物語 その1」というテーマでコラムをお寄せいただきました。

焙(ほう)じ茶物語 その1 桑原秀樹

 皆様、お久しぶりです。前回まで「アメリカと日本茶」と題して16回書かせていただきました。今回は「ほうじ茶物語」と題してほうじ茶について書いてみたいと思います。

 焙じ茶について調べを始めたきっかけは一本の電話でした。令和4年3月に静岡市の友人から「焙じ茶は誰が発明したのか?焙じ茶は何時頃から飲まれ始めたのか?焙じ茶がお茶屋さんで販売され始めたのは何時ごろか?」という質問を受けました。

 静岡の友人は焙じ茶専門のお茶屋さんで一日500kgから1000kgの焙じ茶を製造しています。静岡市中には約170軒のお茶屋がありますが、焙じ茶を製造しているお茶屋はたった5軒で、その5軒で約170軒分の焙じ茶を賄っています。

 静岡市中では焙じ茶は完全に分業化されています。京都では昭和の時代は問屋さんも小売屋さんも自分の所で焙じ茶をっていましたが、近頃では、商店街のお茶屋さんの店先で焙じ機が廻っているのを見かけなくなりましたし、茶問屋の傍を通ると風に運ばれた焙じ茶の香りが香ると云う事も少なくなりました。京都でも宇治田原などの焙じ茶専門屋さんに加工してもらっているお茶屋さんが増えたようです。

 まず手始めにインターネットで「焙じ茶、起源」で検索すると、「昭和4年(1929年)、昭和恐慌の時代にお茶が売れなくて古茶(ひねちゃ)在庫で困った京都の茶商が、飲めなくなった古い茶を京都大学の研究所に持ち込み、茶の再生をお願いした。ある先生が生徒に湿気ていた古茶を鍋で乾燥するように命じたところ、煙の出るまで焦がしてしまいました。飲んで見ると思いもよらぬ香ばしい香りに驚き、茶商に持ち込み焙じ茶が商品化されました。」と出てきました。お茶の歴史を知らなければすぐに信じてしまいそうですが、「昭和4年が焙じ茶の起源」というのは大ウソです。次回より焙じ茶の歴史を探究します。

本文ここまで
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 □ 発行日 : 2022年5月1日
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