テキストメール(Vol.126)


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      宇治茶の郷メールマガジン12月号(Vol.126)
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 こんにちは、宇治 茶太郎さん。

 日増しに寒さが身にしみるようになりました。
 今年も残りあと1ヶ月。心と体を温める宇治茶でホッと一息ついて、
 忙しい年の瀬を乗り切りましょう。


≪ 目次 ≫

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】京都府茶園品評会を実施しました。
 【2】あなたも「宇治茶カフェ」認定店になりませんか
    ~「宇治茶カフェ」を募集しています~ 12月16日(金)まで
 【3】特別展京に生きる文化 『茶の湯』
    宇治茶カフェ スマホスタンプラリーのスタンプ台を設置しています。
 【4】全国お茶まつり京都大会「宇治茶の魅力発信イベント」が
    開催されました。
 【5】Instagram 宇治茶カフェ投稿中。
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第122回 橋本素子さん
  千利休と宇治茶 ―生誕500年によせて―(4)
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≪ 本文 ≫


★☆━ トピックス   ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━☆★
 
 【1】京都府茶園品評会を実施しました。
 
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 京都府内で生産される茶の特質を明らかにし、
 生産技術の改善による宇治茶の品質向上、茶生産者の経営安定と
 京都府茶業の振興と発展を図ります。



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 【2】あなたも「宇治茶カフェ」認定店になりませんか
    ~「宇治茶カフェ」を募集しています~ 12月16日(金)まで
 
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 宇治茶の郷づくり協議会(事務局:(公社)京都府茶業会議所、
 京都府山城広域振興局)では、
 3種類以上のおいしい宇治茶を飲め、
 宇治茶の歴史、文化、淹れ方等の説明が受けられる飲食店を
 「宇治茶カフェ」として認定しており、
 現在新規認定店を募集しています。

 締め切りは12月16日(金)です。詳しくは下記をご参照ください。

 宇治茶カフェホームページ
 (http://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/)
 ◆認定店舗数:45店舗(令和4年9月末現在)



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 【3】特別展京に生きる文化『茶の湯』
    宇治茶カフェ スマホスタンプラリーの
    スタンプ台を設置しています。
 
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 開催は12月4日(日)まで。残すところあと4日です。

 京都国立博物館で開催中の
 「特別展京に生きる文化『茶の湯』」会場でも
 宇治茶カフェ スマホスタンプラリーのスタンプを設置しています。
 ぜひスタンプ1個ゲットしてください。

 【概要】
 https://tsumugu.yomiuri.co.jp/chanoyu2022/



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 【4】京都府茶園品評会を実施しました。
 
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 茶生産技術の向上とお茶の消費拡大を図るため、
 令和4年度は京都府宇治市をメイン会場として、
 京都では9年ぶりとなる「第76回全国お茶まつり京都大会」が
 開催されました。

 本大会では、お茶のおいしさ・素晴らしさを知っていただく
 魅力発信イベントとなりました。



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 【5】Instagram 宇治茶カフェ投稿中。
 
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 https://www.instagram.com/kansaide_odekake/



■ コラム「茶の記憶」 第122回
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 今月も京都芸術大学非常勤講師の橋本素子さんに
 コラムをご紹介いただきます。

 「千利休と宇治茶 ―生誕500年によせて―(4)」というテーマで
 コラムをお寄せいただきました。


 千利休と宇治茶―生誕500年によせて―(4)橋本素子

 この連載も最終回です。

 一回目は、千利休が宇治茶の生産の情報を堺に伝えるなど、
 永禄期(1558年~1570年頃)から宇治茶の流通に関わっていた
 可能性を示しました。

 二回目は、千(田中)家が、遅くとも親の代から、
 問(とい)という、倉庫業・運送・委託販売業を
 家業としていたことを示しました。

 三回目は、上林家が戦国期にはすでに宇治でかなりの規模で茶業を行い、
 織田政権期には宇治と槙島の水陸の流通の管理などを
 命じられていたことを示しました。

 最終回は、これらを前提に、
 千利休と上林家のつながりを改めて見ていきます。

 千利休は、天文6年(1537)9月13日、
 京都で奈良の塗師・茶人の松屋久政を招き、
 茶会を開いています(『松屋会記 久政茶会記』)。
 この時、利休は16歳。
 まだ父の与兵衛が存命であることから、
 すでに父の代には問業を行い、堺と京都に拠点があり、
 利休もこれを行き来していたということになります。

 京都との関係としては、近年、神津朝夫氏によって、
 利休の茶の湯の師は京都の茶人辻玄哉である、と言う説が出されています。
 残念ながら典拠とされている史料は同時代史料とは言えず、
 その真偽は別にしても、
 若いころから京都と堺の両方で茶の湯を学ぶ機会を得ていたことは
 確実のようです。

 そして永禄年間までには、
 宇治茶業界で台頭著しい上林家とのパイプを持ち、
 上林家の茶を仲介するようになっていたものと見られます。

 これまでの茶道史では、利休は信長の茶堂
 (さどう 茶会で身分の高い主に代わって茶を点てる者)に
 抜擢されたことを契機に出世し、
 やがて「天下一の茶の湯者」と言われるようになったと
 されていました。
 利休が信長の茶堂を最初につとめたのは、
 天正3年(1575)10月28日の京都妙覚寺茶会のことです。

 すなわち、利休が信長の茶堂に抜擢された理由としては、
 茶人としての能力もさることながら、
 京都・堺を拠点とし、
 運送・倉庫・委託販売業などを行う「問」として活躍し、
 宇治で台頭してきた上林家と結んで、
 上林家の茶、そればかりではなく宇治茶全体の「流通」にも
 関わっていたことがあるからではないか、
 いうことが浮かび上がってきたのです。

 さて、利休に関しては、失脚の理由なども書きたかったのですが、
 紙幅も尽きましたので、またの機会にさせていただきます。

 次回2023年1月号より、
 宇治茶の郷づくり協議会 会長 堀井 長太郎氏の
 コラムが始まります。


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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2022年12月1日
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