テキストメール(Vol.7)

バックナンバー 2013年1月号(Vol.7)テキストメール

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      宇治茶の郷メールマガジン1月号(Vol.7)
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こんにちは、宇治 茶太郎さん。
新年あけましておめでとうございます。
宇治茶の郷から、新春にふさわしい宇治茶の情報をお送りします。


≪ 目次 ≫

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】宇治茶歴史街道ウォークを実施
 【2】宇治茶伝道師が活躍中
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… イベント情報 ………………………………………………………………………
 【1】第8回春の大茶会
    「わくわく!ドキドキ!春の宇治茶フェスタ」を開催!!
 【2】「本ずづくりプロジェクト」ヨシ刈り体験を実施!!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第3回 林屋和男さん 「急須で飲むお茶」
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≪ 本文 ≫

★☆━ トピックス   ━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━…━━☆★
 
 【1】宇治茶歴史街道ウォークを実施
 
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 宇治茶の歴史・文化・産業・景観などの地域資源を活用し、
 宇治茶の魅力を発信するため設定した「宇治茶歴史街道」を活用した
 ウォーキングと宇治茶の魅力・価値を体感できるイベントを
 実施しました。

 ボランティアガイドさんの
 名所旧跡や宇治茶の歴史についての丁寧な説明、
 各コースにおいて実施した
 茶香服・美味しいお茶の淹れ方教室等の宇治茶体験、
 2コースで新たに取り組まれた地元食材を使った
 「ふるさと弁当」も好評で、
 山城地域の魅力や宇治茶の美味しさに感動していただきました。

 ・宇治茶の郷で茶香服体験(宇治市)
  10月18日(木)、
  主催等:宇治観光ボランティアガイドクラブ

 ・「鴨川文化回廊×宇治茶歴史街道ウォーク」
  宇治茶・伏見の酒の郷を訪ねて
  11月11日(日)、
  主催等:鴨川文化回廊実行委員会、宇治茶の郷づくり協議会

 ・鷲峰山登山道 自然と歴史の南山城最高峰へ(宇治田原町)
  11月11日(日)、主催等:宇治田原町文化協会

 ・恭仁京東北道 in Autumun(和束町)
  11月18日(日)、主催等:和束・茶源郷ガイドの会

 ・玉露の産地京田辺でお茶の香りを楽しむ(京田辺市)
  12月1日(土)、
  主催等:京田辺市観光協会、京田辺市観光ボランティアガイド協会



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 【2】宇治茶伝道師が活躍中
 
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 優れた味や香りはもとより、長い歴史の中で、
 世界に誇るお茶の文化を育んできた宇治茶の魅力を伝える
 「宇治茶伝道師」が昨年10月9日に誕生しました。

 京都府知事から委嘱状を受けた7人の宇治茶伝道師の皆さんは、
 今後、国内や海外において、宇治茶の歴史や文化とともに、
 美味しい宇治茶の淹れ方などを様々な人に伝え、
 京都が誇る「宇治茶」を全国、さらには世界に向けて
 アピールしていきます。

 宇治茶伝道師の皆さん(五十音順)
 ・片山 晃子(かたやま あきこ)さん
  NPO法人日本茶インストラクター協会理事
 ・木野 正男(この まさお)さん
  京都府茶生産協議会副会長、農林水産大臣賞受賞
 ・小山 茂樹(こやま しげき)さん
  宇治商工会議所副会頭、「茶壺に追われて」著者
 ・林屋 和男(はやしや かずお)さん
  日本茶インストラクター協会京都府支部長、
  当メールマガジンコラム連載中
 ・藤井 孝夫(ふじい たかお)さん
  京都府生物資源研究センター所長、日本茶インストラクター
 ・松石 三重子(まついし みえこ)さん
  日本茶インストラクター協会京都府副支部長
 ・安井 敦史(やすい あつし)さん
  京都府茶業連合青年団員、茶審査技術段位

 すでに、国内外で様々な活動をしていただいています。
 これまでの活動状況は、以下を御覧ください。

 ・イギリスにおける宇治茶の淹れ方の紹介(平成24年10月15日)
  http://www.pref.kyoto.jp/nosan/1353304383344.html

 ・フランスにおける宇治茶プロモーション(平成24年10月21・22日)
  http://www.pref.kyoto.jp/nosan/1353385009715.html

 ・阪南大学のゼミでお茶の淹れ方体験を行いました(平成24年10月26日)
  http://www.pref.kyoto.jp/nosan/1354842338657.html

 ・京都府立植物園「お茶といけばなの祭典2012」におけるお茶の入門講座
  (平成24年11月3日)
  http://www.pref.kyoto.jp/nosan/1353474463757.html

 ・ミス・ユニバース・ジャパン 原綾子さんと対談(PDFファイル,2MB)
  (平成24年11月8日)
  http://www.pref.kyoto.jp/nosan/resources/1354776862727.pdf

 ・世界遺産条約採択40周年記念最終会合関連事業
  エクスカーションにおける宇治茶プロモーション(平成24年11月8日)
  http://www.pref.kyoto.jp/nosan/1353477259370.html



===イベント情報 ======================================

 【1】第8回春の大茶会
   「わくわく!ドキドキ!春の宇治茶フェスタ」を開催!!

 主催:(公社)京都府茶業会議所、京都府茶生産協議会、
    京都府茶協同組合、宇治茶の郷づくり協議会
 日時:平成25年2月2日(土) 10時~14時
 場所:宇治茶会館、茶業センター(宇治市宇治折居25番)
 内容:宇治茶の産地めぐり・味めぐり(有料)
    京の伝統和菓子の体験教室(有料)や宇治茶スイーツの販売
    ミニ陶器市
    宇治茶クイズ&スタンプラリー&抽選会(無料)
    宇治茶の手もみ体験
    ふるさと産品展示即売会
    子供茶香服大会(参加費無料)
    宇治茶の秤売り
    美味しいお茶の淹れ方教室(有料)
    宇治茶レディ撮影会

 このほか、先着1000名様に山城地域伝統郷土食「茶汁」を
 無料で振る舞います!!
 詳しくは、(公社)京都府茶業会議所(TEL:0774-23-7713)まで。



===イベント情報 ======================================

 【2】「本ずづくりプロジェクト」ヨシ刈り体験を実施!!

 春先、お茶の新芽が出る頃に、
 よしず(よしを編んだもの)と稲わらで茶畑を覆い、
 一定期間直射日光を遮って育てる「本ず栽培」は、
 宇治市域で400年以上続くとされる伝統的な栽培方法です。

 この「本ず」を学び、
 体験するプロジェクト「本ずづくりプロジェクト」が
 昨年11月から行われています。
 1月はヨシ刈り体験を実施。

 皆さんも、ヨシ刈りを体験してみませんか。

 主催:京都府立総合資料館・国際京都学センター
 共催:宇治市
 協力:京都府茶業研究所、宇治市茶生産組合
 日時:平成25年1月13日(日)・14日(月)
 場所:JR琵琶湖線近江八幡駅西口
    午前9時30分・10時集合
    (午後3時30分・4時 同駅解散)
    受付時に集合時間を指定します。
 定員:両日とも40名
 内容:江戸時代からの有名な名勝地、
 琵琶湖の内湖である西の湖白王地区で、
 権座と呼ばれる島に渡り、ヨシ刈りを体験していただきます。
 (地元食材を使った昼食代500円が必要です。)
 申込:住所・氏名・連絡先、人数を明記の上、
 メール、FAX、はがきのいずれかで以下まで。
 【E-mail】shiryokan-shomu@pref.kyoto.lg.jp
 【FAX】075-791-9466
 【はがき】〒606-0823 京都市左京区下鴨半木町1-4
      京都府立総合資料館庶務課



■」コラム「茶の記憶」 第3回
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 日本茶インストラクター協会京都府支部長で、
 宇治茶伝道師でもある林屋和男さんに、
 今回は、「急須で飲むお茶」について触れていただきました。

 「急須で飲むお茶」 林屋 和男

 今、煎茶に代表される急須で飲む飲み方も、元は中国からです。
 中国の明の時代、摘んできた茶の芽を熱した
 大型の中華鍋のような容器に投入し、
 酸化酵素の働きを止めてそのまま揉み乾燥させる、
 「釜炒り緑茶」が考案されました。
 これを急須に入れて浸出した液体を飲みます。
 この釜炒り緑茶は現在でも中国茶の代表です。
 日本に伝わったのは、おそらく桃山時代から江戸時代と思われます。
 伝えたとされる代表的な人物が、
 黄檗宗萬福寺の開山である隱元禅師です。
 今も萬福寺には隱元が愛用していたとされる金属製の急須があります。
 この釜炒り茶は新しい茶の飲み方として、
 当時やや形式化していた抹茶の茶道に対し、文化人に好まれました。

 ところで、抹茶は茶の芽を蒸して作ります。
 そうすると、「この蒸した茶の芽を揉んでみたらどうなるか」と
 工夫するのが日本人でしょう。
 こうして蒸気で蒸した茶の芽を揉んで出来たのが、現在の煎茶です。
 考案したとされる代表的な人物が、宇治田原に住んだ永谷宗圓です。
 蒸した芽を用いたために茶の色が鮮やかな緑色となり、
 当時「青製」と呼ばれました。
 永谷宗圓の偉さはこの製法を自分のものにせず、
 広く各地に伝えたことです。
 ともすれば秘伝としがちな製法をオープンにしたため、
 「宇治製法」として爆発的な人気を博し、
 煎茶は日本中に広がりました。

 ここまでくれば、
 抹茶用に覆いをした柔らかい緑の濃い茶の芽を揉んでみたら、
 となるのは当然のことです。
 こうして現在の玉露も考案されました。
 作り出した人として諸説ありますが、
 私は茶の製造に関わった経験から、
 いろいろな場所で自然発生的に作り出されたのだろうと思います。

 いずれにせよ、茶生産の中心地である宇治を含む南山城地域の
 農民の知恵と工夫の産物でしょう。
 こうして、日本茶の代表である「抹茶・煎茶・玉露」が
 すべて南山城地域で作られたことを誇りに思っています。

 注)南山城地域:京都府の宇治市以南の地域


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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/satodukuri/
 □ 発行日 : 2013年1月1日
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