2020年3月号(Vol.93)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
3月号(Vol.93)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

宇治茶の郷から春の便りとともにメールマガジンをお送りします。
皆さまにとって「希望の春」となりますことを心から祈っています。
宇治茶を飲んで、ホッと一息つきましょう!

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】宇治茶関連行事の中止のご案内
 【2】宇治茶ファンミーティング「宇治茶LOVE茶会2020」を開催しました!
 【3】現地見学付きの宇治茶ムリエ講座を開催しました!
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… 宇治茶関連の行事のご案内 ………………………………………………………
 ○「宇治茶ムリエ講座」の開催
 ○「八十八夜茶摘みの集い」の開催
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第89回 橋本素子さん
  宇治茶のエンドユーザーたち
   ~頼山陽と御茶所「美濃部忠兵衛」(1)~
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トピックス
【1】宇治茶関連行事の中止のご案内

《開催を予定しておりました次の行事は、新型コロナウイルスの影響を受け、参加者の安全を考慮して中止となりましたのでお知らせします。》

◇「宇治茶・山城ごちそうフェスタ」
 当初開催予定日 3月20日(金・祝) 城陽五里五里の丘

【2】宇治茶ファンミーティング「宇治茶LOVE茶会2020」を開催しました!

 2月24日(月・休)に、宇治茶世界文化遺産登録推進の取組の一つとして、世界遺産候補地である南山城村の田山地区において、「宇治茶LOVE茶会2020」を開催しました。

 昨年、京都市内で開催した「宇治茶LOVE茶会」に引き続き、2回目となる今回は、実際に生産地に赴き、地域の宝である宇治茶をはじめとした南山城村の魅力を堪能できる内容で、宇治茶の魅力を再発見するとともに、世界遺産に向けた取組を知っていただく機会となりました。

 当日は快晴で、平年より暖かな天候にも恵まれて、33名の宇治茶ファンが参加されました。

 午前中の人数限定オプショナルツアーでは、古民家でのカジュアル茶会と高山ダム見学を実施し、その後全参加者が、田山の茶生産農家で、京都府茶業連合青年団団長の北本氏が経営されている茶畑を、北本団長から説明を受けながら見学しました。

 午後からは、廃校となった旧田山小学校を利活用した田山生涯学習センターに移動し、地元の食材を使った昼食を楽しんだ後で、青年団による茶香服や南山城村産のお茶の飲み比べを楽しむなど、むら茶尽くしの一日となりました。

【3】現地見学付きの宇治茶ムリエ講座を開催しました!

 2月25日(火)に、宇治田原町の湯屋谷で20名が参加され、現地見学付きの宇治茶ムリエ講座を開催しました。

 宇治茶の歴史を説明する際に欠かせない、宇治製法(青製煎茶製法)を編み出した永谷宗円は湯屋谷の出身であり、参加者は、やんたん里づくり会のご案内により生家を見学した後で、「宗円交遊庵やんたん」に戻り、日本茶インストラクターの指導を受けて、美味しい宇治煎茶の淹れ方を学び、永谷宗円をはじめとした先人の業績を偲びながら、宇治煎茶をじっくり味わっていました。

宇治茶関連の行事のご案内

○「宇治茶ムリエ講座」の開催
≪開催予定≫ 4月22日(水)10:30~11:30及び13:30~14:30
≪場所≫ 宇治茶会館
≪内容≫ 令和2年度最初の「宇治茶ムリエ講座」を宇治煎茶で開催します。
募集は、4月始めから行う予定です。

○「八十八夜茶摘みの集い」の開催
≪開催予定≫ 5月1日(金)
≪場所≫ 宇治茶会館
≪内容≫ 今年の八十八夜は5月1日となり、恒例の茶摘みの集いが行われます。
新茶の茶摘みの他、宇治茶を味合い、体験できるイベントが実施される予定です。詳しくは次回に掲載します。

《上記の行事についても、日程の変更・中止等の可能性がありますので、詳細はまたご連絡します。》

コラム「茶の記憶」 第89回


 今月からは、京都造形芸術大学非常勤講師の橋本素子さんにコラムをご紹介いただきます。

「宇治茶のエンドユーザーたち~頼山陽と御茶所「美濃部忠兵衛」」と題した連載となります。

宇治茶のエンドユーザーたち~頼山陽と御茶所「美濃部忠兵衛」(1)~ 橋本素子

 今回は、宇治茶の消費者=エンドユーザーたちの史料をご紹介します。彼らは、どのような場所で宇治茶を購入し、どのようにして宇治茶を楽しんでいたのでしょうか。なお、私は中世史が専門ですが、研究の途中で出会った近世以降の史料をご紹介させていただくことをお許しください。今回は、頼山陽のケースを取り上げます。

 頼山陽は、江戸時代後期の儒者・詩人であり、文人茶人としても知られています。文化八年(1811)には京都に開塾し、文政十一年(1828)に、書斎兼茶室の「山紫水明処」を、鴨川沿いの三本木(さんぼんぎ)に造営しました。

 今回取り上げる史料は、山陽の手紙であり、文政十二(1829)年正月十三日付で、京都から尾道の橋本竹下へ送ったものです。それには、正月十七・八日ごろに京を出て故郷の広島へ帰省し、二月十八日ごろに山陽の父・春水の十三回忌を行う予定があること。その帰途に「精進落とし」と称して、尾道の竹下の許に寄るつもりであること。その際には竹下が収集した書画を見ることを楽しみにしていることが記されています。

 しかし、「酒肉は尾道にも余り有りますが、茶菓は田舎流にて、ご高覧に入れることができません」と、尾道の茶菓について酷評しています。そのため、尾道行きに先んじて、京都から竹下の許に茶具一切を入れた茶籃をあらかじめ贈るとともに、
「其内に京師第一の蒸菓子村雨と申すを、些少入れ置き申し候。茶も一度分ほど、茶入の中に入れ申し候。是は一時雨と申して、宇治なれども、買い候店は、京柳馬場綾小路下美濃屋忠兵衛と申すにこれ有り候。」
とあるように、京都の蒸菓子「村雨」(むらさめ)と宇治茶の「一時雨」(ひとしぐれ)も一緒に少量贈りました。ではなぜ山陽は竹下へ京都の茶菓を贈ったのでしょうか。

 それは、山陽が二月末に尾道に寄るまでに、京都の飛脚宿の「伊勢や」に依頼して、京都からこの宇治茶の「一時雨」とお菓子の「村雨」を取り寄せて用意しておいてもらうためでありました。(次号につづく)

本文ここまで
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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2020年3月13日
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