2013年4月号(Vol.10)HTMLメール
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宇治茶の郷メールマガジン 4月号(Vol.10) |
こんにちは、宇治 茶太郎さん。 宇治茶の郷から、出会いの春にぴったりの情報をお送りします。 … トピックス ………………………………………………………………………… … イベント情報 ……………………………………………………………………… … コラム「茶の記憶」……………………………………………………………… |
【1】宇治茶・京都やましろ観光フェ in 中京を開催
これは、中京圏にお住まいの皆さんに、春の観光シーズンを前に、ひと足のばしの山城地域の魅力に触れていただくために実施したものです。 当日は、抹茶や玉露の淹れ方教室や宇治茶の販売により宇治茶の美味しさに触れていただいたほか、ご当地キャラクターショーや「I Love Kyoto」のポスター展示等による山城観光のPRを併せて実施しました。 また、「宇治茶を世界遺産に」のパネルやのぼりにより、宇治茶の世界文化遺産登録に向けた取組もPRするなど、会場を訪れた人に宇治茶と山城地域の魅力を味わっていただきました。 |
【2】「宇治茶カフェ」を新たに3店舗認定
宇治茶の郷づくり協議会では、おいしい宇治茶のメニューが揃うとともに、その歴史・文化、淹れ方等の説明ができる喫茶店等を「宇治茶カフェ」として認定しています。 3月18日(月)、宇治茶会館において第5回目の「宇治茶カフェ」認定式を開催し、新たに3店舗を認定、これにより計23店舗となりました。 新規の認定店は次のとおりです。 宇治茶カフェの各店舗は、次をご覧ください。 読者の皆さん、本格的な宇治茶が楽しめる「宇治茶カフェ」にぜひお立ち寄りください。 |
【3】本ず設置体験を実施 春先、お茶の新芽が出る頃に、よしずと稲わらで茶畑を覆い、一定期間直射日光を遮って育てる「本ず栽培」は、宇治市域で400年以上続くとされる伝統的な栽培方法です。 この本ずを設置する体験が、3月21日(木)、京都府立総合資料館・国際京都学センターの主催で、京都府茶業研究所の協力により、同研究所で行われました。
労力と経費的な面から本ずのほとんどが寒冷紗(かんれいしゃ)という化学繊維に代わってきていますが、体験の後に、参加者全員で本ず栽培の玉露と寒冷紗栽培の玉露の飲み比べを行ったところ、参加者のほとんどが味の違いを見分けることができ、本ず栽培の素晴らしさを改めて感じさせられました。 |
○第67回全国お茶まつり京都大会共催イベント 宇治新茶 八十八夜茶摘みの集いを開催!! 主催:(公社)京都府茶業会議所、 京都府茶生産協議会、 京都府茶協同組合、宇治茶の郷づくり協議会 日時:平成25年5月2日(木) 午前10時~午後3時 場所:第1会場 宇治茶会館・茶業センター茶園 (宇治市宇治折居25-2) 第2会場 京都府農林水産技術センター 茶業研究所 (宇治市白川中ノ薗1) 内容:第1会場 茶摘み体験 美味しいお茶の淹れ方教室(有料) ホットプレートによる簡単な製茶体験(有料) ふるさと産品展示即売会 茶の木人形の展示 第2会場 茶摘み体験 宇治茶の手もみ体験 試験茶園・製茶工場の見学・説明 研究成果の展示・説明 など、盛りだくさんの内容です。 また、第1会場では、すてきな来場者プレゼントもあります!! 詳しくは、(公社)京都府茶業会議所(TEL:0774-23-7713)まで。 |
宇治茶伝道師である小山茂樹さんに、今回は、「カラスの葉隠れ(はがくれ)」と題したコラムをお寄せいただきました。
「カラスの葉隠れ(はがくれ)」小山 茂樹 四月も中旬を過ぎると、白馬連山の山肌に「種まき爺さん」が出現します。春の雪解けとともに岩肌と雪がつくりだす自然の模様のことで、この雪形を見て里の人々は農作業の時期を知りました。雪の降らない宇治では「雀の葉隠れ、カラスの葉隠れ」という言葉があって、茶農家が茶園に覆いをかけるタイミングを教えています。 碾茶(てんちゃ、抹茶原葉)や玉露は覆いをした茶園で栽培しますが、覆いをかける時期と期間によって茶の味が決まるといっても過言ではありません。葉隠れの葉とは柿の葉のことで、茶と柿は新芽の伸育状況がよく似ています。四月の中ごろ、柿の枝に止まる雀が葉陰に隠れるようになると茶園に葦簀(よしず)を広げ、四月の末ごろカラスの体が隠れるようになると藁(わら)をふきます。『よしず下十日、わら下十日』。都合二十日間の覆いを経て、八十八夜を過ぎたころ、ようよう茶摘みを始めます。 ところで、戦前まで多くの茶農家は茶園の畔に柿を植えていました。収穫期の違いを利用して少しでも収益を上げようと努力していた訳ですが、柿とは渋柿で「渋」を採るのが目的でした。柿渋は澄んだ清酒を造るに欠かせないし、一方で製茶道具としての焙炉(ほいろ)の助炭(じょたん)、茶箕(ちゃみ)やボテ、茶袋の塗料として用いられました。渋は素材和紙の補強や防腐防水のほか、塗面を茶が滑るので扱いやすくなるという利点もありました。茶問屋も副業に柿渋を商っており、当社の屋号も古くは「渋政」とも呼ばれていました。 柿渋は、あの強烈な臭いが特徴。茶とは相性が悪いと考えるのがふつうですが、意外とそうではありません。茶を渋袋に入れておいても香気に変わりはなく、むしろ味がまろやかになるという効果がありました。近年柿渋の需要はめっきり減ってしまいました。宇治田原町の秋の風物詩「古老柿(干し柿)」つくりは、渋採りの名残です。 |
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/ □ 発行日 : 2013年4月1日 □ メールマガジンの配信・停止:https://www.ujicha.or.jp/sato/member/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright (c) 2013 宇治茶の郷づくり協議会 All Right Reserved. |