2022年9月号(Vol.123)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
9月号(Vol.123)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

日中の暑さには辟易としつつも、朝夕には秋の訪れを感じる今日この頃。
夏の疲れを癒す、栄養豊富な秋の食材が出始める時期でもあります。緑茶の疲労回復効果と併せて楽しんで下さい。

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】令和4年宇治茶カフェ スマホスタンプラリー開催!
 【2】令和4年度 第1回「キッズ茶ムリエ検定」を開催しました。
 【3】京都府の出品茶が農林水産大臣賞と産地賞を獲得!
……………………………………………………………………………………………

… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第119回 橋本素子さん
  千利休と宇治茶 ―生誕500年によせて―(1)
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トピックス
【1】令和4年宇治茶カフェ スマホスタンプラリー開催!


 9月1日、宇治茶カフェ スマホスタンプラリースタートです。

 スタンプを集めて、スマホで応募しよう。

◆実施期間
 令和4年9月1日(木)~令和5年1月31日(火)
◆賞品
 3,000円分の宇治茶カフェ利用券が、計20名様に抽選で当たります。またWチャンスとして最多スタンプ獲得者には抽選で3,000円分の利用券が当たります。総額(63,000円)さらに、今年は期間限定でスタンプポイントを2か所設定し、その2つのイベントから特別賞を追加で用意します。
◆参加方法
(1)宇治茶カフェ認定店を利用しQRコードを読み取りスタンプを獲得します。
(2)一店舗1スタンプ(1個)として、3個で一口から応募可能。最多30個のスタンプで10口まで、抽選に応募できます。
(3)当選は発送をもって代えさせていただきます。

◆URL
https://www.stamprally.net/ervtrkwrjcwzhxpg
※9月1日より稼働

【2】令和4年度 第1回「キッズ茶ムリエ検定」を開催しました。

 将来の宇治茶ファンを育てるため、茶業団体や地域団体と連携して、小学3~6年生を対象に、本年度1回目の「キッズ茶ムリエ検定」を開催しました。(当日は10時と14時の2回開催)

 各回定員30名で、抽選の結果合計60名の参加でした。(第二回は11月実施)

<宇治茶大好き検定>

<お茶の飲み分け検定(茶香服)>

<お茶育演劇>

<親子でおいしいお茶の淹れ方教室>

■第二回キッズ茶ムリエ検定概要■
<宇治茶大好き検定> … ペーパーテスト○×方式で20問:100点
<お茶の飲み分け検定>… 茶香服5種(玉露・碾茶・煎茶・玄米茶・ほうじ茶):50点
<お茶育演劇> …「NPO法人こみねっと」による演出
<親子でおいしいお茶の淹れ方教室> 煎茶。お茶菓子付き
<参加賞>らくやき急須キット(急須(白無地)+マーカー5色セット)

第二回参加申込等
<開催日>
11月16日(日曜日)10時~、14時~の2回
<場所> 茶づな(京阪宇治駅隣り)
お茶と宇治のまち歴史公園内
〒611-0013 京都府宇治市莵道丸山203-1
https://uji-chazuna.kyoto/access/

<実施概要>
・参加費無料
・郵便はがき・FAX・インターネットにて応募(事前申込制)
・参加者の条件は「小学3~6年生」。居住地条件は設けない。応募者多数の場合は抽選(6年生を優先)。
・過去の参加者も対象とするが「キッズ・ジュニア茶ムリエマスター」は対象外。
・参加者には参加票と検定のテキストを事前に郵送(自宅学習)。
・検定の参加に際しては、オンラインでの参加はございません。会場参加のみですので、予め了承の上、お申し込み願います。

<パソコン、スマホで申し込み>
・こみねっとホームページから応募してください
https://lhx23.linkclub.jp/kominet.net/ujicha/ujicha_chamurie2022.html


<郵便はがきで申し込み>
・〒611-0043 宇治市伊勢田町若林53
 NPO法人こみねっと キッズ茶ムリエ担当

<FAXで申し込み>
 FAX番号 075-320-3597

<応募締切日>
令和4年10月9日(日)必着

【3】京都府の出品茶が農林水産大臣賞と産地賞を獲得!

 8月3日(水)から8月5日(金)に滋賀県で開催された第74回関西茶品評会において、京都府からの出品茶が以下のとおり入賞しました。

 特に、てん茶と玉露においては、農林水産大臣賞と産地賞を獲得し、一等入賞を独占しました。

 なお、褒賞授与式は11月5日(土)に滋賀県甲賀市で行われます。

1 京都府からの1等入賞者氏名

茶種 順位 市町村名 氏名 特別賞(申請中)
てん茶 1 宇治市 辻喜代治 農林水産大臣賞
2 久御山町 阪田広樹 農林水産省農産局長賞
3 久御山町 阪田峻也 (公社)日本茶業中央会長賞
4 宇治市 古川嘉和 全国茶生産団体連合会長賞
5 宇治市 古川瑞穂 全国茶商工業協同組合連合会理事長賞
玉露 1 京田辺市 京田辺玉露生産組合
米田五司
農林水産大臣賞
2 京田辺市 京田辺玉露生産組合
林昭
農林水産省農産局長賞
かぶせ茶 3 綾部市 綾部緑茶生産組合
出口則明
日本茶業学会会長賞
普通煎茶 5 宇治田原町 JA京都やましろ
宇治田原町茶業部会
勝谷健士
全国茶生産団体連合会長賞

2 産地賞(市町村)

茶種 第1位 第2位 第3位
てん茶 宇治市 久御山町 城陽市
玉露 京田辺市 宇治市 宇治田原町
かぶせ茶 甲賀市 綾部市 鈴鹿市
普通煎茶 甲賀市 大台町 東白川村
コラム「茶の記憶」第119回

橋本素子さん

 今月からは、京都芸術大学非常勤講師の橋本素子さんにコラムをご紹介いただきます。

 「千利休と宇治茶 ―生誕500年によせて―(1)」というテーマでコラムをお寄せいただきました。

千利休と宇治茶―生誕500年によせて―(1)橋本素子

 今回は、千利休生誕500年ということで、千利休と宇治茶の関係をみていきたいと思います。

 千利休は、戦国時代の大永2年(1522)生まれ。織豊期の茶人で千家流茶の湯の開祖とされています。本姓は田中、初名与四郎、号は宗易、利休は居士号です。和泉国堺の商家に生まれ、織田信長、豊臣秀吉につかえましたが失脚し、天正19年(1591)に死去しました。

 ことに「侘茶の大成者」とされていますが、これについては異論があります。それは後にまわし、まずは利休と宇治茶の関係をみていきましょう。

 利休と宇治茶のつながりをみる最初の史料が、永禄12年(1569)以前3月29日付「千利休書状」です。(今日庵蔵、小松茂美『利休の手紙』(9)小学館 1985年、30頁)大意は次のようになります。

 (前略)
一、宇治茶は来る4月4・日を手初めとするため、今朝上林惣三郎久茂(ひさもち)を上洛させました。(本当ならば三月中旬から下旬ごろに茶摘みがはじまるころですが)茶壺にお茶を詰める事は、霜の害を受けましたので、詰め茶の日程を延期させることになりました。来る四月十四・五日頃、詰めることになろうかと思います。皆々当堺津の衆へこの内容を伝えてください。恐惶謹言。
三 廿九 宗易(花押)
  津田宗閑老〈まいる 人々御中〉

(後略)

 まず、すでに永禄期には、利休は宇治茶師上林家から茶を購入していました。

 次に、宛先の津田宗閑は、堺の茶人で津田宗達の弟です。津田家は宇治茶師でも森家と取引がありました。それにもかかわらず、千利休は、上林久茂から得た「霜害を受け手初めも壷詰めも延引する」という新茶の情報を、津田宗閑を通じて堺衆に伝えています。手初めとは、その年初めて茶摘みと製茶を行うことです。壺詰めは、新茶を壺に詰めることで、この時期には、手初めの約10日後以降に行われていました。以上の事から、永禄期までに、利休は宇治茶業界全体の統括をしていたのではないかとみられます。

本文ここまで
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