2023年4月号(Vol.130)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
4月号(Vol.130)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

いよいよ新年度です。
産地でも来月の八十八夜に向け、準備が進められています。これまでにも増しておいしい新茶をお届け致します。
皆さんも、宇治新茶のようなフレッシュな気持ちで新しい生活をスタートさせましょう!

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】令和5年度「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が開催されます
 【2】宇治茶カフェ認定式が開催されました
 【3】Instagram 宇治茶カフェ投稿中。
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第126回 堀井長太郎さん
  山城地域に由来した茶の仕上「玉露・煎茶」後篇
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トピックス
【1】令和5年度「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が開催されます

 新茶シーズンを迎え、宇治新茶の生産と製造・販売が開始されたことを広報するとともに、茶摘み体験、宇治茶の淹れ方教室、手もみ実演等、宇治茶づくしのイベントを開催します。(参加は抽選の上、当選者のみとなります)

●日時: 令和5年5月2日(火)八十八夜 午前10時~午後3時(5時間)
※オープニングセレモニーは午前9時30分~10時
●会場: 宇治茶会館及び茶業センター茶園(宇治市宇治折居25番地)
●参加方法: 一般消費者及び茶業関係者を対象として、ホームページ応募フォームまたは、応募はがき(チラシに添付)にて応募受付します。応募締切は4月11日(火)必着。当選者には4月14日(金)頃に当選を発送等により通知します。
●応募フォーム: https://www.ujicha.or.jp/
●当選来場者: 各300名の2部制(計600名)
・午前の部(受付9:30~)10:00~12:30(2時間30分)
・午後の部(受付12:00~)12:30~15:00(2時間30分)
●参加費: 一人1,000円(小学生未満は無料、ただし保護者同伴で未就学の子供は申込時の参加人数には含めない)【宇治新茶20gのお土産付き】

●内容及び会場:
(1)茶摘み体験【茶業センター茶園】(体験)
(2)宇治新茶のホットプレート製茶【1階ピロティ―】(※人数限定体験)
※コロナ禍での対応として、2名以上での参加申込者(家族、知人でのグループ)に限定し、一人での参加はお断りします。
(3)宇治新茶の淹れ方体験【3階大ホール】(体験)(新茶の販売も実施)
(4)宇治茶の手もみ実演【1階ピロティー】(見学)
※焙炉での宇治茶製法手もみ技術を保有する匠の技の実演。(参加者の体験はできません)また、貴重な手もみのお茶を10~20gで限定販売(事前に手もみした製品)
(5)玉露の淹れ方体験【2階第2会議室】(体験)
※玉露と抹茶は現地にてどちらか一つを選択。(玉露と抹茶の販売も実施)
(6)抹茶の点て方体験【3階大ホール】(体験)
※玉露と抹茶は現地にてどちらか一つを選択。(玉露と抹茶の販売も実施)
(7)抹茶の碾き臼体験【3階大ホール】(体験)
(8)産地画像当てクイズ【屋外駐車場】(体験)
※正解者にはプレゼント進呈
(9)宇治茶を楽しむ道具の出店【1階ピロティー】(販売)

●その他:
・残念賞:応募者で当選しなかった方の中から、抽選で50名様に宇治新茶20gをプレゼント。(5月下旬には発送、当選発表は発送をもって代えさせて頂きます)
・コロナ対策:参加者の宇治茶体験については、個人で淹れて飲むスタイルでの実施となります。また受付での体調チェックと各ブースでの手指消毒を徹底します。さらに動線においても一方通行での順路にします。

●主催:
公益社団法人京都府茶業会議所、京都府茶生産協議会、京都府茶協同組合、宇治茶の郷づくり協議会

●お問い合わせ:公益社団法人京都府茶業会議所
        TEL 0774-23-7713

<2022年の八十八茶摘みの集いの様子>

【2】宇治茶カフェ認定式が開催されました

 3月23日(木)宇治茶会館で、令和4年度の宇治茶カフェ認定式が開催され、新たに「雲上茶寮(うんじょうさりょう)」が、宇治茶カフェとして誕生しました。

 「雲上茶寮」は、宇治市内の源氏物語ミュージアム内にあり、2024年の大河ドラマ「光る君へ」では、宇治は「源氏物語」を生み出した紫式部の人生を描いた物語の舞台となっています。

<雲上茶寮> https://www.unjosaryo.com/
宇治市宇治東内45-26 源氏物語ミュージアム内
営業時間 9:00~17:00(L.O. 16:30)
定休日 毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日が振替休業日になります。)

【3】Instagram 宇治茶カフェ投稿中。


https://www.instagram.com/kansaide_odekake/

コラム「茶の記憶」 第126回

堀井長太郎氏

 先月に引き続き、今月も宇治茶の郷づくり協議会の堀井長太郎会長にコラムをご紹介いただきます。

 「山城地域に由来した茶の仕上「玉露・煎茶」 後篇」というテーマでコラムをお寄せいただきました。

山城地域に由来した茶の仕上「玉露・煎茶」 前篇 堀井長太郎

 茶葉を急須に入れる時、「粉っぽい」とか「粉が多い」と思われた時は無いでしょうか?この様な茶を私達は「この茶、スソが汚いな」と表現します。スソとは業界では粉や浮葉(ふわ)の事を指し、これらは宇治茶を愛飲頂いておられる方にはやっかいな存在で、茶の味にも影響し、雑味がでます。

 「裾(すそ)はきれいに」粉をしっかり取り除く事、これも山城宇治茶仕上の大きな特徴の一つです。「粉抜き」という作業工程があります。これは荒茶から粉や、細かい芽、真粉(芽茶)を篩い廻し機で取り除く作業です。そして、ふるい落ちた細かい部分を風力選別機(風力により軽い葉と重たい部分で分ける機械、お米の籾ガラを飛ばす「唐箕」の原理)で仕分け、特に粉の部分をしっかり取り除きます。重たい部分には新芽が細かく伸びず玉状になる真粉(芽茶)が含まれ、取り除く事もありますが通常は仕上げに戻します。この作業を丁寧に行う事が、「スソをきれいに」に繋がります。

 それでは何故「足が長く」「スソはきれいに」なのでしょうか。宇治茶はその姿、形状を大事にしてきた部分もありますが、急須で白磁のお湯呑みに淹れた時「澄んだ水色」「湯呑茶碗の底が見える」等、透明感のある茶を特徴にしてきたからです。お茶の水色から考えられない旨味と香り、後口のさわやかさ、これらは普通蒸しの茶でしか味わえない魅力です。煎茶が考案されて300年、玉露は200年、茶葉の魅力をこの製法で伝えてきました。そしてその茶を味わう為にも、仕上技術を駆使し、茶葉が細かくなり過ぎない様、急須の中でゆっくり解けゆく茶葉を想い、足を長く、形を揃える。お茶の味に雑味をもたらし、濁りの原因になる、粉はしっかり取り除く、これらの仕上方法をしっかり受け継ぎ、お届けするのが宇治の茶商の腕と感じます。

 「茶は見た目でなく、味」と、おしかりを受けるかもしれませんが、中味を選別しての仕上を行うのは言うまでもありません。「碾茶」「玉露」「煎茶」それぞれ山城地域に根差した仕上方法、伝統とはこれらの事を言うのではないかと思います。

本文ここまで
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 □ 発行日 : 2023年4月1日
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