2023年9月号(Vol.135)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
9月号(Vol.135)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

まだ夏と言っても差支えない暑さが続く9月。
爽やかな宇治茶の疲労回復効果で、心と体を休めて残暑を乗り切りましょう!

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
【1】宇治茶カフェ スマホスタンプラリーを実施します
【2】イオンモール久御山で「宇治茶」イベント開催します。
【3】「第75回関西茶品評会出品茶審査会」が開催されました。
【4】文化庁京都移転記念事業「きょう ハレの日、」を開催します!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
○第131回 桑原秀樹さん
 「焙じ茶物語」その5「焙じ茶の原料―川柳」
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トピックス
【1】宇治茶カフェ スマホスタンプラリーを実施します

1 趣旨
 宇治茶を通した「お茶する生活」を普及拡大するとともに、京都山城地域への誘客と地域活性化を図るため、京都府民や京都府を訪れる観光客等を対象に、スマホを使ったスタンプラリーを実施します。

2 概要
(1)実施期間
・スタンプ押印期:令和5年9月1日(金)~令和5年11月30日(木)
・応募締切:令和5年11月30日(木)
・利用券利用期間:令和6年2月末日まで
(2)対象店舗
・宇治茶カフェ認定店 40店舗対象

(3)必要スタンプ数・賞品・当選数
・1店舗1スタンプとして、2個、5個、10個口で応募でき、応募口数により宇治茶カフェ利用券を抽選によりプレゼントを設定。
 応募2個口 20名×1,000円
 応募5個口 10名×3,000円
 応募10個口 2名×5,000円
 合計 60,000円相当の宇治茶カフェ利用券。

<宇治茶カフェ スマホスタンプラリーチラシはこちら

【2】イオンモール久御山で「宇治茶」イベント開催します。

日時 令和5年9月16日(土)~18日(月・祝)
   11時~16時(目安)
   当期間中は「山城特産品マルシェ」も同時開催されます。
場所 イオンモール久御山 光のコート
   https://www.aeon.jp/sc/kumiyama/shop/floor/ebook/kumiyama/#page=1


宇治茶イベントの内容予定
(変更になる場合があります)
・「碾臼体験」
・「冷抹茶」※有料試飲
・「水出し宇治茶」
 ※玉露・かぶせ茶・煎茶の3種の水出しを
  有料試飲
・「宇治茶販売」など

<イオンモール久御山 イベントスケジュール>
https://www.aeon.jp/sc/kumiyama/event/event-calendar/?data-calendar=2023-09-01

【3】「第75回関西茶品評会出品茶審査会」が開催されました。

 8月2日(水)~4日(金)の3日間にわたり、宇治茶会館(京都府宇治市)で行われ、次のとおり入賞者等が決定しました。

1 出品点数及び入賞点数

茶種 出品点数 入賞点数
一等賞 二等賞 三等賞
普通煎茶 116 6 14 18 38
深蒸し煎茶 41 2 5 6 13
かぶせ茶 43 2 6 7 15
玉露 44 2 5 5 12
てん茶 87 4 9 14 27
合計 331 16 39 50 105

2 農林水産大臣賞受賞者(各茶種の最高得点獲得者)

茶種 氏名 住所
普通煎茶 中窪 耕司 京都府 南山城村
深蒸し煎茶 (有)茶工房香肌 寺岡 広治 三重県 松阪市
かぶせ茶 JA 京都やましろ 宇治田原町茶業部会
下岡 清富
京都府 宇治田原町
玉露 山下 新貴 京都府 京田辺市
てん茶 (農)宇治碾茶組合 青山 大芽 京都府 宇治市

3 産地賞受賞市町村
(各茶種における、審査成績上位3点の合計審査得点が最上位の市町村)

茶種 市町村名
普通煎茶 南山城村(京都府)
深蒸し煎茶 松阪市(三重県)
かぶせ茶 宇治田原町(京都府)
玉露 京田辺市(京都府)
てん茶 宇治市(京都府)

<参考>第75回関西茶業振興大会の概要

趣旨等 大会は、関西地区で生産される茶の特徴を明らかにし、生産技術や品質向上を図るとともに、茶の国内需要の増進、関西茶業の振興、並びに日本茶業の発展に寄与することを目的とする。
主催 岐阜県、愛知県、滋賀県、三重県、京都府、奈良県、関西茶業協議会
後援 農林水産省、公益社団法人日本茶業中央会、全国茶生産団体連合会、全国茶商工業協同組合連合会並びに日本茶業学会
協賛 全国農業協同組合連合会京都府本部、京都丹の国農業協同組合、京都やましろ農業協同組合、公益社団法人京都府茶業会議所、京都府茶生産協議会、京都府茶協同組合、宇治茶製法技術保存協会
主要行事 【出品茶審査会】
日程:令和5年8月2日(水)~4日(金)
場所:宇治茶会館(宇治市宇治折居 25-2)
【出品茶入札販売会】
日程:令和5年9月7日(木)
場所:宇治茶流通センター(京都府城陽市寺田塚本111-5)
【褒賞授与式・出品茶展示】
日 程:令和5年10月~令和6年2月
場 所:主催府県各地

【本報道に関するお問い合わせ】
関西茶業協議会事務局(公益社団法人京都府茶業会議所内)
事務局 原田・深町 0774-23-7713

【4】文化庁京都移転記念事業「きょう ハレの日、」を開催します!

9月8日、始まる「きょう ハレの日、」

 文化庁連携プラットフォームが主体となり、多彩な地域文化を活かした取組を府内各地で一体的に開催することにより、文化庁と連携した新たな文化の始まりを、広く全国に発信します。

〇公式HP:https://kyo-harenohi.com/(外部リンク)

事業概要

(1)Opening Celebration「きょう ハレの日、」
開催日:令和5年9月8日(金曜日)
会場:ロームシアター京都(京都市左京区岡崎最勝寺町13)
内容:日本の美しい自然や四季、大切に育まれてきた文化など、未来に伝えたい「日本の美と心」をテーマに日本文化の魅力を広く国内外に発信。
1. 記念式典 (16時30分から)
2. 記念コンサート(有料)(18時30分開演予定)
音楽を通して、文化の大切さや日本文化の魅力を伝える。
京都市交響楽団、指揮:広上淳一やゲストアーティスト(さだまさし、ナオト・インティライミ、上白石萌音、小林武史)によるステージ 等

・記念式典等のパブリックビューイング(府内3か所)
開催日:令和5年9月8日(金曜日) ~ 9月9日(土曜日)
会場:岡崎公園(京都市)、島崎公園(宮津市)、萬福寺(宇治市)

(2)文化庁連携プラットフォームが一体となって魅せる、府内各地の「ハレの日、」
 9月8日から令和6年3月までの間に、府内各地で伝統文化、芸術文化、生活文化等の様々な文化イベントや地域の祭り等の行催事を実施。山城エリアでは宇治茶の関連事業として次の事業を予定。

文化庁京都移転記念事業「きょう ハレの日、」連携事業
(宇治茶に関連するもの)

事業名 主催者名 開催
市町村
開催日 概要
宇治茶
文化講座
京都文教大学 未定 令和5年9月~
令和6年2月
(全6回開催)
宇治茶の世界文化遺産登録に向け、歴史、文化、生産など多様なテーマから宇治茶の魅力を発信する講座やフィールドワークを開催。
宇治茶
まつり
宇治茶祭奉賛会 宇治市 令和5年10月1日(日) 茶の実を我が国に初めて招来した栄西禅師と宇治に茶園を 開いた明恵上人、及び茶道の始祖千利休の3恩人への報恩感謝、兼ねては茶業功労者の遺績を追慕するとともに宇治茶の隆盛を祈願するためのゆかしい行事を実施。
宇治茶の
文化的
景観地域
フォーラム
京都文教大学 未定 令和5年11月~令和6年2月 宇治茶の世界文化遺産登録候補地となる市町村を回り、近年の調査研究成果の報告等を通して、世界文化遺産を目指す「宇治茶の文化的景観」の資産価値を地元住民に向けて発信。
宇治茶
LOVE茶会
宇治茶世界文化遺産登録推進プラットフォーム 未定 令和5年11月~令和6年2月
(期間中1回開催)
宇治茶の世界文化遺産登録に向けて幅広い宇治茶ファンを獲得するため、呈茶体験や街歩きなど、宇治茶の文化や景観の魅力を発信するためのイベントを開催。
コラム「茶の記憶」 第131回
 今月から、NPO法人日本茶インストラクター協会元副理事長 兼 元関西ブロック長の桑原秀樹さんに、宇治製法と宇治茶についてコラムをご紹介いただきます。 桑原秀樹氏
「焙じ茶物語」その5「焙じ茶の原料―川柳」 桑原 秀樹

 皆様、1年ぶりです。2022年5月から8月まで、「焙じ茶物語」を4回連載しました。今回はその続きを書きたいと思います。焙じ茶の原料は、お茶屋で販売されている「青柳」「川柳」という名のお茶が焙じ茶の原料でした。

川柳とは?

 明治時代に東京の消費者が自分で焙じ茶を作って飲んでいたことが分かりましたが、その焙じ茶の原料は主に「川柳」と呼ばれたお茶でした。現在ではほとんど見られなくなった茶種の「川柳」とは何なのかを調べて見たいと思います。

 現在、日本茶業中央会の「名称及び定義」で「川柳」は、「7、番茶又は川柳」「新芽が伸びて硬くなった茶葉や古葉、茎などを原料として製造されたもの及びz茶期(一番茶、二番茶、三番茶など)との間に摘採した茶葉を製造したもの」となっています。

 定義の前半部「新芽が伸びて硬くなった茶葉や古葉、茎などを原料として製造されたもの」の内、古葉を除いた部分が川柳です。川柳には古葉は入っていません。

 後半部分の「茶期(一番茶、二番茶、三番茶など)との間に摘採した茶葉を製造したもの」が「番茶」で所謂「刈り直し」です。手摘みの時代(大正以前)には「刈り直し」はありません。「刈り直し」とは、茶刈バサミが開発された大正時代以降、一番茶をハサミ刈した後に、刈り残した裾の葉と遅れ芽と古葉を刈って二番茶の台を作る作業です。この裾の葉と遅れ芽と古葉を製茶したものが「刈り直し」「親子」「親子番」です。この内遅れ芽だけを刈って造るのが「芽番」です。明治時代末までは全て手摘みだったので、現在主に焙じ原料に使用されている「刈り直し」はありません。

 次は江戸時代の「川柳」について調べます。

本文ここまで
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□ 発行日 : 2023年9月1日
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