2021年4月号(Vol.106)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
4月号(Vol.106)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

新年度を迎え、新しい生活がスタートする方も多いのではないでしょうか。
宇治の茶農家でも来月の八十八夜に向け、茶摘みの準備が進められています。今年も変わらず皆さんにおいしい新茶をお届けできるよう頑張ります。
ぜひみなさんもフレッシュな宇治茶を飲んで、新年度を一緒に頑張りましょう!

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が開催されます!
 【2】「緑茶と健康シンポジウム」が開催されます。
 【3】「親子で宇治茶レンジ」の参加者を応募対象者とした
    急須デザインコンテストを実施しました。
    上位入賞者を発表しています!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第102回 橋本素子さん
  中世の史料に見る茶の効能(2)鎌倉時代中期・後期
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トピックス
【1】「宇治新茶・八十八夜茶摘みの集い」が開催されます!


 昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で開催できませんでしたが、今年度は新型コロナウイルス感染症への予防策を講じ、事前申込制で開催されます。

 この季節にしかできない宇治新茶の茶摘みや新茶をはじめとするおいしい宇治茶の淹れ方体験、手揉み茶の実演見学など、お茶にちなんだ体験や見学ができるイベントです。(今年は有料開催のイベントとなります。)

イベントの詳細はコチラ

《日時》5月1日(土)10:00~15:00
《会場》宇治茶会館(宇治市宇治折居25-2)
《参加費》500円
《定員》264名(88名の三部制・各部90分)
    ※申し込み者多数の場合は抽選
《参加申込》こちらの応募フォームからお申込みください。
      申込期限:令和3年4月9日(金)
《問い合わせ》(公社)京都府茶業会議所
       電話:0774-23-7713

【2】「緑茶と健康シンポジウム」が開催されます。


 新型コロナウイルスの感染拡大により、私達は不安な日々を送っています。そのような中、緑茶はインフルエンザウイルスへの予防効果がわかっていることから、複数の研究機関が緑茶の新型コロナウイルスへの効果について研究に取組んでおられます。その研究者の方々に、研究成果を交えながら、緑茶の飲用が新型コロナウイルス感染抑制につながる可能性についてオンラインで語っていただきます。

 事前申込制ですので、興味のある方はお早めにお申し込みください。
(配信時点で定員を満たしている可能性があります。御了承ください。)

《日時》令和3年4月15日(木)13:30~16:00
《場所》一般:ZOOMによるオンライン形式(先着400名)
《内容》

  • 基調講演
    「緑茶のインフルエンザ予防効果に関する研究について」40分
    静岡県立大学健康支援センター センター長 山田 浩 氏 
  • パネルディスカッション
    「緑茶の新型コロナウイルスに対する効果について」90分
    [パネリスト]
    京都府立医科大学免疫学研究室 教授 松田 修 氏
    仙台医療センター臨床研究部ウイルスセンター長 西村 秀一 氏
    京都大学ウイルス・再生医科学研究所 准教授 三浦 智行 氏
    京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所 技師 北尾 悠樹 氏
    [コーディネーター]
    京都先端科学大学バイオ環境学部 教授 藤井 孝夫 氏

《申込方法》
京都府府民総合案内・相談センターまで、電話:075-411-5000、FAX:075-411-5001、Eメール:411-5000@pref.kyoto.lg.jpのいずれかで、申込者の【氏名・都道府県市町村・所属・メールアドレス・参加(視聴)人数】を記載の上、お申込みください。

Eメール申込時の記載事項
【件名】緑茶と健康シンポジウム参加申込
【氏名】全角で記入
【都道府県市町村】都道府県名と市町村名まで記入
【所属】会社の場合は貴社名、団体の場合は団体名、生産者の場合は生産組合名等
【メールアドレス】ZOOMのURLが送られます。
【参加人数】同時に視聴される方の人数を記載。

《申込期限》令和3年4月9日(金)17:00まで
4月13日以降、事務局からZOOM情報を通知します。

《問い合わせ先》
京都府農林水産技術センター農林センター茶業研究所
電話:0774-22-5577 FAX:0774-22-5877
Eメール:ngc-chaken@pref.kyoto.lg.jp

【3】「親子で宇治茶レンジ」の参加者を応募対象者とした急須デザインコンテストを実施しました。上位入賞者を発表しています!


 「親子で宇治茶レンジ」の参加者が、参加賞として送られた宝瓶急須にマーカーを使ってデザインし、自分だけのオリジナル急須を作っていただきました。

 参加者から作品の写真を事務局に送ってもらい、宇治茶の郷づくり協議会のTwitterアカウント「うじちゃ~る人」に投稿し、「いいね」の数が多かった上位6名の方には、プレミアム宇治玉露50gをプレゼントしました。

 上位6作品は以下のとおりです。

 作品を応募してくださった方、作品を見てくださった方、皆様ありがとうございました。どの作品も工夫の凝らされた素晴らしいデザインで、「急須でお茶を飲む」楽しさを伝えられる作品が集まりました。

 全ての作品はTwitter「うじちゃ~る人」アカウントやTwitterで「#親子で宇治茶レンジ」と検索いただきましたらご覧いただけます。どうぞご覧ください。


Twitterアカウント「うじちゃ~る人」はコチラ。 QRコード→

コラム「茶の記憶」第102回

橋本素子さん

 今月も引き続き、京都芸術大学非常勤講師の橋本素子さんにコラムをご紹介いただきます。

 「中世の史料に見る茶の効能」と題した連載です。

「中世の史料に見る茶の効能(2)鎌倉時代中期・後期」 橋本素子

 今回は、鎌倉時代中期から後期には、お茶にはどのような効能があると認識されていたのかを見ていきたいと思います。

 まず弘安六年(1283)に無住が書いた仏教説話集『沙石集』の「ある牛飼い」の話では、お茶には三つの効能があるとしています。すなわち、ある牛飼いが、僧がお茶を飲むところに出くわして聞くわけです。「それはどのようなお薬でしょうか。私どものようなものが飲むことができますか」と。すると僧は「これは三つの徳がある薬です。たやすいことです、飲ませましょう」と言います。僧が語る三つの徳=効能とは、一つめが覚醒作用、二つめが消化作用、三つめが性的に不能になるというものでした。それを聞いた牛飼いは、「ほな、そんなんいらんわ」と答えます。なぜならば、一日中宮仕えしているので、夜は大の字になって寝たいところなのに、眠れなかったら困るわけです。またたいした量の食事を食べているわけでもないのに、それが消化されてしまったら、お腹がすいて困るわけです。また性的不能になってしまったら、彼女が寄って来てくれるからこそ、なだめすかして洗濯をしてもらっているのに、それができなくなると困るわけです。この話は仏教説話集なので、僧には徳になるものであっても、俗人には失になる場合がある、と結ばれています。

 そもそも漢方の考え方とは、その人ごとの、その時の症状に合わせて薬が処方されるものです。そのため、ここで僧が示したお茶の効能も、僧には合うものであっても、牛飼いにとっては合うものではなかったということになりましょうか。

 また鎌倉時代後期の『金沢文庫文書』には、茶は「仙薬」であることが指摘されています。そのほか、経典を書写するための眠気覚ましに、酔い覚ましのために、あるいはデキモノ封じのために、お茶を飲むというくだりが出てきます。これらのお茶の効能は、いずれも栄西が『喫茶養生記』の中で北宋の百科事典『太平御覧』を引用して示した効能のなかに見えるものでした。

本文ここまで
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 □ 発行 : 宇治茶の郷づくり協議会 https://www.ujicha.or.jp/sato/
 □ 発行日 : 2021年4月1日
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