2021年8月号(Vol.110)HTMLメール

宇治茶の郷メールマガジン
8月号(Vol.110)
こんにちは、宇治 茶太郎さん。

毎日暑いですね。夏バテ対策にはこまめな水分補給と温度調整、しっかり睡眠をとることが大切です。
水分補給には爽やかな宇治茶がおすすめ!宇治茶の緑茶カテキンパワーで病気知らずな体を作りましょう!

目次

… トピックス …………………………………………………………………………
 【1】令和3年宇治茶カフェ スマホスタンプラリー開催します(予告)
 【2】『宇治茶&やましろマルシェ』が開催されました!
 【3】「お茶する生活」はじめませんか
 【4】第39回「京都府茶品評会」が開催されました!
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… コラム「茶の記憶」………………………………………………………………
 ○第106回 堀井長太郎さん
  京都における碾茶生産の歩み・後編
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トピックス
【1】令和3年宇治茶カフェ スマホスタンプラリー開催します(予告)

 今年のスタンプラリーはデジタル対応で開催。スタンプ集めて、スマホで応募しよう。

◆実施期間 令和3年9月1日(水)~11月25日(木)
◆賞品
 3,000円分の宇治茶カフェ利用券が、計20名に抽選で当たります。またWチャンスとして最多スタンプ獲得者には抽選で3,000円分の利用券が当たります。総額(63,000円)
◆参加方法
(1)宇治茶カフェ認定店を利用しQRコードを読み取りスタンプを獲得します。
(2)一店舗1スタンプ(1個)として、3個で一口から応募可能。最多30個のスタンプで10口まで、抽選に応募できます。
(3)当選は発送をもって代えさせていただきます。


詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/
1231484569009.html


【新たに加わった宇治茶カフェ】

【2】『宇治茶&やましろマルシェ』が開催されました!

 イオンモール高の原、イオンモール久御山において宇治茶&やましろマルシェイベントが開催され、多くの方が急須デザイン体験、宇治茶にあうスイーツ、山城産野菜、加工品をお楽しみいただきました。どうもありがとうございました。

<イオンモール高の原>
・開催日 令和3年7月24日(土)~25日(日)
<イオンモール久御山>
・開催日 令和3年7月31日(土)~8月1日(日)


「宇治茶の森(~宇治茶を知ろう~)」は継続中です。(7月より展示内容を衣替えしています)

【3】「お茶する生活」はじめませんか


 オンライン「宇治茶ムリエ講座」も好評開催中です。

 宇治茶のおいしい淹れ方や宇治茶の歴史をおうちでゆっくり学べます!

・場所 オンライン(オンラインミーティングアプリ Zoom 用)
・定員 各回20名(先着順)
・参加費 無料(淹れ方実習で使う宇治茶は事前にお届けします)
・申込方法 ホームページ「京都山城・宇治茶の郷」から申込。

      https://www.pref.kyoto.jp/yamashiro/ocha/

※受講決定や受講方法については開催の5日前までにメールで御連絡します。
※この講座以外に、職場やグループ単位の団体様向け講座も承っております。お気軽にご相談ください。受け付けは40日前から。

【オンライン茶ムリエ講座スケジュール】

開催日 茶種 第1部 第2部 申込期限
9月14日(火) 玉露 10:00~
11:00
12:00~
13:00
9月3日(金)
9月25日(土) 9月10日(金)
10月26日(火) 10月15日(金)
11月17日(水) 11月8日(月)
12月17日(金) 12月8日(水)
1月28日(金) 1月18日(火)

<お問い合わせ>
京都府山城広域振興局農林商工部農商工連携・推進課
宇治茶ムリエ講座担当
電話:0774-21-2392

【4】第39回「京都府茶品評会」が開催されました!


 7月6日(火)・7日(水)、第39回京都府茶品評会が宇治茶会館にて開催されました。

 今年は、府内各地の生産農家から、煎茶26点、かぶせ茶34点、玉露66点、てん茶146点の計272点が出品され、茶葉の外観・香り・味などから煎茶1点、かぶせ茶2点、玉露3点、てん茶7点の合計13点が1等入賞茶に決定しました。

・「農林水産大臣賞」
 煎茶:コーカ共同製茶さん(南山城村)
 てん茶:阪田広樹さん(久御山町)
・「近畿農政局長賞」
 かぶせ茶:JA宇治田原町茶業部会の下岡清富さん(宇治田原町)
 玉露:京田辺玉露生産組合の林昭さん(京田辺市)が、
それぞれ受賞されました。

 8月の関西茶品評会、全国茶品評会での活躍が期待されます。

コラム「茶の記憶」第106回

堀井長太郎さん

 今月は、宇治茶の郷づくり協議会会長の堀井長太郎さんにコラムをご紹介いただきます。

 「京都における碾茶生産の歩み・後編」と題した連載です。

京都における碾茶生産の歩み・後編 堀井長太郎

 明治に入り、揉み茶が手もみ製造から機械製茶に移る中、堀井長次郎は郷土産業の発展を願い「碾茶」を乾燥する機械化に取り組んだ。大正13年苦心研究の結果「堀井式碾茶乾燥機」を考案した。レンガ積みのトンネル式乾燥炉の中に送帯式金網(幅広い金網をベルト状にしたもの)を設置し、その金網の上に蒸した茶葉を散らし、金網がレンガ積み乾燥炉の中を移動するというもので、当初この金網は炉内に五段あった写真が現存している。下部には円筒形の火炉とこれに連なる煙筒を横たえ熱を送り込むものであり、茶葉を約30分で乾燥させるという画期的なものだった。又、この熱源は当初「マキ」であり、続いて「石炭」そして、現在は「重油」となっている。この乾燥機の特徴は、熱源の焚口付近では輻射熱、離れた所は対流熱を利用し、炉内温度を約200度まで上げ、茶葉を乾燥するという仕組みだった。これにより時間の短縮、ムラのない均一した仕上がりの碾茶が製造されることになり、従来の手あぶりの碾茶製造は姿を消すことになる。

 現在、機械製茶の製品は手もみ茶の技術を超えることが出来ず、全国の茶産地に「手もみ製茶保存会」が作られその技術の継承を図っているが、碾茶の手あぶりの技術は機械化によってより良い碾茶が出来たので、現在技術を伝える方もなく、その必要性もなくなった。堀井長次郎はその機械を独占することなく広く一般に使用を進め、大正14年には宇治を中心に九台の碾茶乾燥機の完成を見ている。

 又、蒸した茶葉の冷却を促し(茶葉の緑を残す作用となる)、金網への均一した散布に効果を発揮する「散茶機」も昭和3年に考案し、蒸しから乾燥に至る工程を一連化した「堀井式碾茶乾燥機」は日本の碾茶生産に革命をもたらしたものである。

 時代は進み、平成に入るとレンガ積み乾燥の技術を必要としない、大型碾茶乾燥機が静岡の機械メーカーで制作され主に従来煎茶産地であった産地に数多く導入されている。従来の碾茶乾燥機が飲用を目的にしていた碾茶生産であったが、これらは、食品材料や他の用途向けの碾茶の大量生産向きに考案されている。又、京都府茶業研究所ではこれらの新型乾燥機と従来のレンガ積み乾燥機の長所を取り入れ新たな「碾茶乾燥機」を考案され、碾茶生産も時代とともに改良が進められ進歩が見られる。残念ながら、レンガ積みの「堀井式碾茶乾燥機」の製品に勝る品は未だ見られない。

本文ここまで
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 □ 発行日 : 2021年8月1日
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